【ツイステ】どうせ君も僕を裏切るのなら

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ポロポロと涙が頬を伝う。


ラギーは……ラギーだけは……どうか俺を裏切らないで。


『そっかぁ……ありがとう』



久しぶりに笑った気がする。


その言葉に安心した俺はラギーの腕の中で眠りについた。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ラギーside


レオナさんの部屋の片付けを終えて廊下を歩いていると、俯いて表情が見えないAがいた。


様子がおかしいと思って直ぐに声をかけた。



俺の言葉にふわっと顔を上げてくれるAの顔は疲れきってきて青白かった。

そんな顔でさえも綺麗だな……と一瞬場違いな事を考えてしまった。


直ぐに近寄って心配の声をかける。

本当は頭をなでてどうかしたんスか？って聞きたい。


けどそんな事したらきっと嫌われる。そう思った。



だからAから抱きついてきた時はビックリした。


ふわりと香る甘い匂い……ハーツラビュルにいたんスかね…


けどそんな事どうでもよくて泣きそうに…縋るようにAが言った言葉がとても悲しくて……


裏切る？……ンなことする訳ないっスよ。



そんな事を問うと言うことはAは過去に誰かに裏切られたんだ……


俺の腕の中で眠るAを抱きかかえて自分の部屋に向かう。



これは俺の仮説に過ぎないっスけど……


Aがあんなに人と話さなかった訳…人を避けてた訳……全部前に誰かに裏切られたからじゃ……？


もし、それが大切な人だったら…家族だったら…恋人だったら…………


Aの絶望は計り知れたものじゃない。







そこの所めっちゃ気になるっスけど……

今はまだ聞きませんからね。安心して下さい。






いつかAが自分から話してくれる時をまってるっスよ。

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