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時刻は午後6時30分前。
本当だったら6時前ぐらいには高専に着いてた予定だったけど足が思うように動かず、帰るのに手こずってしまった。
今の時間だともうあの3人は寮に戻っているだろう。
戻った事を報告するために夜蛾先生を探す。
校内をふらふらと歩くと意外とすぐに見つかった。
『夜蛾先生お疲れ様です。只今もどりました。』
廊下を歩いていた夜蛾先生に後ろから話しかける。
夜「…あぁ。アイツらはもう寮に戻ってるから五十嵐も説明した寮に行ってくれ。怪我はあるか?微かに血液の匂いがする。」
一瞬驚いたように振り返った夜蛾先生がそう言った。
『これと言ってありません。かすり傷です。』
夜「……そうか。慣れない環境で疲れが溜まっているだろう。……昼飯は食べたか?夕食も食べるんだぞ。なるべく早く休め。」
「お気遣いありがとうございます。…では。」
頭を下げてから夜蛾先生が前を向いて歩き出した事を確認してから今来た道を引き返し、寮を目指した。
夜蛾先生ってお父さんみたいだ。
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寮に着き、中に入ると寮全体の間取りは二階建てでかなり広かった。
夜蛾先生には1階は共同スペースで、2階が各々の部屋と教えて貰った。
共同スペースにはテレビ、ソファ、キッチン等があった。
電気の着いてない薄暗い共同スペースを抜け、階段を登る。
僕の部屋は4番目の104号室らしい。
自室に行ったらまず、足の手当しないと。
ゆっくりと階段を登り終え、104号室 五十嵐 と書いてある部屋の前まで行く。
1回だけ息を吸ってから扉をあけた。
中は薄暗かった。
…………あの部屋みたいだ。
けど机や、椅子、棚まである。
電気をつけてからベッドの縁に寄りかかるように床に座りズボンを脱いだ。
足は赤紫黒と様々に変色している。
持ってきた荷物から包帯を取り出し、消毒液で一旦怪我をした所を拭いてから包帯でキツく固定した。
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終わりの芝生(プロフ) - きゃんでぃべあさん» 夏油くんなら真顔で人の精神余裕で抉ること言ってきそうだなって思ったので……ありがとうございます!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - トサカ頭に悪い奴はいないさん» うわぁ!嬉しい!!ありがとうございます!!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 黒猫静さん» ありがとうございます!神だなんてとんでもない笑頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃべあ(プロフ) - 夏油くんのぶりっ子ちゃんに対しての言葉が面白かったです(笑)ストーリー性めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2021年1月10日 18時) (レス) id: f7948ae81a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:終わりの芝生 | 作成日時:2020年12月30日 13時