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たったそれだけを言って五条悟様は僕から目を離した。


『五条悟……』


無意識にそう、呟いていた。


悟「あ?」

五条悟様が顔を少し顰めた。



傑「すぐそうやって怒らないの。相手が怖がるだろ。」

悟「あーうるせぇ、うるせぇ」



そんなやり取りをしている五条悟様の元に歩いていく。


眉を寄せ訝しげに僕を見る五条悟様にできる限りに綺麗なお辞儀をした。


『よろしくお願い致します。五条悟様』




これは家を出る前に言われたことだった。


__五条悟様に挨拶をするときは五条悟様の元まで行って、ちゃんと頭を下げろ。


言われた通りに悟の元へいき、お辞儀をした。



けれど、五条悟様は明らかに顔を歪ませた。





悟「何お前。きもい。」

傑「悟。」

悟「人の名前聞いた途端ペコペコしやがって…気持ち悪い。俺はよろしくするつもりないから。どっかいけ。」

傑「悟、言い過ぎだ。」


『承知致しました。』


傑「…え」

硝「…」



……あぁ、そっか。五条悟様も結局はあの家の人達と同じなんだ。

ゆっくり確実に扉に向かう。



けれど誰かに腕をつかまれた。


視線を動かすとそこには居た堪れない表情をした夏油様がいた。


傑「…コイツの言う事なんて聞かなくていいんだよ。ただ偉そうにしてるだけだから。」


困った様な顔をしてそう言う夏油様に目を伏せてから夏油様に向かって深く頭を下げた。


『…すみません、夏油様。私には夏油様の御申し出を聞くことが出来ません。』

傑「…夏油様……?」



すみません、失礼致しました。と言って教室から出ていった。


_________
_____





硝「行っちゃった…どうすんの」

傑「…私が行くよ」

悟「は?なんで?」

傑「なんでって」

悟「アイツの態度見ただろ?俺の名前聞いた途端態度変えたじゃん?ああいうのって大体媚び売ってくるやつと同じじゃん。だから俺はああいうのと同じ所にいたくない。」



そんな悟とは裏腹に傑はため息をついて教室を出ていった。

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終わりの芝生(プロフ) - きゃんでぃべあさん» 夏油くんなら真顔で人の精神余裕で抉ること言ってきそうだなって思ったので……ありがとうございます!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 成瀬さん» ありがとうございます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - トサカ頭に悪い奴はいないさん» うわぁ!嬉しい!!ありがとうございます!!頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
終わりの芝生(プロフ) - 黒猫静さん» ありがとうございます!神だなんてとんでもない笑頑張ります! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 7df2fd8f18 (このIDを非表示/違反報告)
きゃんでぃべあ(プロフ) - 夏油くんのぶりっ子ちゃんに対しての言葉が面白かったです(笑)ストーリー性めっちゃ好きです!更新頑張ってください! (2021年1月10日 18時) (レス) id: f7948ae81a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:終わりの芝生 | 作成日時:2020年12月30日 13時

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