剣持警部の殺人(15page) ページ19
翌日、私は警察病院を無事退院した。
そして、いつものように出勤すると剣持警部と正野さんに偶然会う。
「剣持警部と正野さん!」
「神崎!お前も退院できたんだな。しばらく俺のことで騒がせて悪かったな」
剣持警部も私より先に病院を退院して出勤してきたそうだ。
事件のことで謝ってきた剣持警部に私は首を横に振って笑顔で応える。
「いえ、剣持警部がご無事で本当に何よりです!やっぱり、捜査一課には剣持警部がいないとですね!」
「そうやって煽てても何も出ないからな?」
「そんなこと言って、顔が赤いじゃないですか剣持警部」
後ろにいた正野さんに茶化されて、剣持警部の顔が余計に赤くなった。
どうやら素直に褒められて恥ずかしかったようだ。
剣持警部は、まるでそれを隠すように次の事件について話し出す。
「ええい、うるさいぞお前らぁ!それより、次の事件だ。神崎、お前もついて来い!」
「はい!もちろんです、お供します!」
出勤して早々、次の事件へと駆け出した私たち。
どんな壁が目の前に立ちはだかろうと、私たちの絆を前に何も恐れることはないと信じていた。
しかし、今後想像を絶するほどの犯罪計画が待ち受けているとも知らずに…。
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作者名:紫亜 | 作成日時:2024年3月24日 2時