［銀魂］少し歪んだ人生論 (ページ10)

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山崎って意外にモテそうな気がする... ページ10

「いいんですか、(偽名)ちゃんと一緒に行かなくて」

窓から入ってくる風にあたりながら
タバコを吸っていると不意に山崎が言った

土「どういう意味だ」

山「いや、なんか、その」

土「濁してないでさっさと言え」

山「(偽名)ちゃんってなんか冷めてるなと
　もしかして近頃の女の子ってみんなあんな感じなんですか？
　一応夫婦になるんだし、もっと副長に対して興味をもってもいいと思うんですけど...」

土「もしそうだとしても、彼奴にそれを強要する気はねぇよ」

俺だって、万事屋に押し付けてるだけだ

そのくせに互いに興味をもてだとか、専業主婦になれだとか言うつもりはない

第一、あんな口の悪い餓鬼がそんなことに本心から納得してるとも思えねぇ

あれは確実に

山「じゃあ副長は(偽名)ちゃんのことどうおもってるんですか？」

煙を吐く間に考えるが、答はでない

土「さあな、考えたこともねぇ
　 ...ただ、可哀想な奴だろうな」

可哀想、か
ずいぶん無責任な言葉が出てきたな。
俺だって彼奴を可哀想にしてる一因なのに

山「だとしたら、今頃寂しく思ってるんじゃないですか？」

山崎のくせに今日はよくしゃべるじゃねぇか、山崎のくせに

確かに、そうかもしれねぇな

証拠はないが、かといって寂しくないという証拠もない

もうすぐ自由もなくなっちまうんだ、仲良くしてやらねーとな

そう思い、ポケットから携帯をだし、彼奴にラインを送った