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たとえ現実と理想がかけ離れていても。
五体満足に生きられなくても。
目が見えなくなっても。
海や砂漠、火山に氷山は私の原動力。
リヴァイ
「見たい景色？」
A
「水の絨毯、炎の水に砂の雪原、氷の大地！小さい頃から夢なんだ。本当にあるかは知らないけど両親は毎年の誕生日に外の本をくれてね。」
「色々事情があって10歳まで自由に外出できなくてさ、だからこそ頭の中は常にその事ばかり。想像が膨らむしいつか行きたいって思ってた。」
「それが今調査兵団に入って……って話しすぎだよね、ごめんね。」
リヴァイ
「いや、気にしねえから思う存分話せ。」
受け止めてくれた人はこれで四人目だなぁ。
エルヴィンやミケに話しまくって呆れられて、
ハンジは巨人の知識を出し始めるからお互いムキになって。
リヴァイは何も言わずただ聞いてくれる。
A
「いつかね景色を見る時には皆で見たいんだ、エルヴィンやミケ、約束したハンジ。あそこで大騒ぎしてるイザベルとファーラン。」
「そしてリヴァイも。」
リヴァイ
「そりゃ大層な夢だな。」
A
「夢は大きくてなんぼだよ、ハンジが言ってた。」
イザベル
「A！今度街に連れてってくれるか！」
A
「いいよ〜、なにかしたいの？」
イザベル
「折角地下から地上に出たんだ！楽しみたいことばかりだ！」
1ヶ月もすれば第23回壁外調査が行われる。
誰も死なないでなんて絶対に無理なことって分かってる。
私の周りの大切な人は誰も死なないで。
そんな贅沢で少し残酷なことも少しは言いたくもなる。
イザベルとファーランの笑顔が眩しく映った。
続く (更新停止中)
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作者名：しゃむねこ | 作成日時：2023年11月18日 19時
