【進撃の巨人】Blue Seaglass (ページ20)

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イザベル
「外に、出られる…？」

その言葉を呟いたイザベルの瞳は。
この瞳でみたいと思っていたあの頃の…。

当たり前に眺めていた空は彼らにとって違う。
ミケがファーランとイザベルを上に連れていく。

その後ろ姿は輝いて見えて…、
今日はやけに思い出して感傷的になっちゃうな。

エルヴィン
「A行かないのかい？」

A
「……、ああいや、彼にこんなことしなくてよかったんじゃない？」

エルヴィン
「力だって時には大切さ。」

その言葉を呟いてその場を去るエルヴィン。
えー…っと…、私にこの彼を任せたというの……？

A
「ごめんなさい、顔が汚れてるから痛いかもしれないけど少し顔を拭かせて。」

泥水で水分を含んだ髪、服は汚れに染まり、
道を見失った旅人のような寂寥感が漂っていた。

初めて彼と目が合う。

A
「…綺麗。」

黒い瞳は、深淵のような奥深さを秘めていて。

その瞳が私の視線と出会った瞬間…。
ロマンチストみたいだけど時は一瞬止まったかのよう。
　
　
　
　
　
　
　