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ワイヤーの嫌な音がギリリと鳴る。
A
「もう行き止まりだよ。」
イザベル
「俺はイザベル、お姉さんの名前は？」
イザベルと名乗る彼女の姿はあどけなくて。
というかもしかして…、同い年かそれより下？
A
「A・ルルディだよ。」
イザベル
「へえ…。いつだったかな、ルルディ家の娘を殺せとか言う命令が俺らのところに来たんだよ。」
A
「……え？っあ！！！」
彼女のナイフが頬に掠め、痛みに顔が歪む。
しまったッ…、手を伸ばしても遅いッ！
ミケ
「状況に呑まれるな、お前は呑まれやすい。」
A
「ごめん、なさいっ。」
イザベルはミケに捕まえられて事なきを得た。
頬の傷を隠すように手のひらで覆う。
いつものように脳内で詩を唱える。
光が集まり、傷が修復される。
……ああ、気持ち悪い。
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作者名：しゃむねこ | 作成日時：2023年11月18日 19時
