9話 ページ10
PM8:26
俺はスマホロトムを開いては閉じ、を繰り返し、誰が見ても分かるくらいソワソワしていた。
昼間のことを何度も思い出す。
"今日は晩飯食ったら俺の家に来い"
"へ?……い、いいんですか?"
"…逆にいいのかよ?"
"私はお誘い頂いて、とっても嬉しいですよ"
……
「だァー!!!無防備すぎんだよなマジで!!」
あんな可愛い顔して笑いやがって…
俺はヌメラのクッションを抱き締めながら1人で悶えていた。
そこに、天使が訪問を知らせる。
こんなにドキドキするインターホンがあるだろうか。
ガチャリとドアを開けると、そこには完全部屋着姿のAがちょこんと立っていた。
「かわ……じゃなかった、結構早かったな」
ヘラヘラと笑うAを部屋に招き入れる。
やばい。
正直、俺の女性経験といえば人並み以上ではあると思うが……
これは予想以上だ。
「わぁー!キバナさんのおうち、キバナさんの匂いでいっぱいですね!」
その発言に、落ち着かせようと飲みかけていた水を吹き出しそうになった。
「ばっ…ばか、変なこと言うんじゃねーよ」
明らかに、頭の上にはてなマークを浮かべているAに溜め息をつく。
「……とりあえず、先にシャワー浴びれば?」
「はい、お借りします!」
パタパタと浴室に駆けていくAの背中を見送りながら、ぐしゃっと頭を搔いた。
「……やべぇ」
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ふるぽん - キバナ様かわゆす〜 (2019年12月14日 10時) (レス) id: 8bb683c89e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2019年12月9日 15時