とあるキバナさんのお話【ポケモン剣盾】 (ページ3)

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3話ページ3

「……んっ、ぁ…だめ、キバナさっ……」

白い肌、熱い頬、濡れた唇…全てが俺の五感を刺激して、心拍数が上がって……

ッ……！！！！

「っ…んだよ……夢か…」

なんつー夢を見てやがんだ俺は…

「…シャワー……」

とりあえずシャワー浴びて落ち着こう、うん。

大丈夫、夢だ、何もしてない。

自分に言い聞かせながら、パパッとシャワーを浴びて水を飲む。

一息ついていると、インターホンが鳴った。

「はい」

訪問者を確認せずドアを開けて後悔した。

「きゃぁぁぁっ！」

「うおっ？！A？！」

「ふ、ふくっ…！服着てください！！！」

「おおおおおう、そうだな？！！」

慌ててドアを閉めて服を着る。

今朝あんな夢を見ておいて、どの顔でアイツに会えばいいんだよ？！

いや、でもこれは二人きりになるチャンス……？
いやいや、でもだな……！！

「キバナさーん？まだですかー」

ああもう、仕方ねぇ！平常心だ俺！！

「お、おー…待たせたな～」

ゆっくりドアを開けると、少しムスッとした顔で立っていたA。

……かわいい。

「んで、どうした？なんかあったか？」

「今日はとってもお天気が良いので、キバナさんをキャンプに誘おうと思って！」

きゃ……んぷ…？

「あ…、え、そうなの…？」

「あれ…、あんまり乗り気じゃないですか？」

困った顔で俺を見つめるA。

いや、ちがうんだ、違うからそんな顔で見ないでくれ…。

「……いや！行こうぜ、キャンプ」

俺がそう言うと、Aの顔は分かりやすいくらい明るくなった。

そうそう、俺はこういう顔のAが見たかったんだよ。

「それじゃあ、早速行きましょうっ！」

グイグイと俺の腕を引っ張るA。

あー…、なんか2年前も、こんなことあったな。