おとなりさん《K.Takechi》

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現場行ったらどうせ着替えなきゃだし、
着替えやすい服にしようかなぁ。

そしたら今着てるパーカー、一択なんだよな。
さすがに本当に匂わせになっちゃうから着て行かないけどさ。






……そういえば海青くんってどんな服装が好きなんだろ。






『ねぇねぇ、海青くん。』



海青「あれ？着替えてないやん。」



『服どんなのが良いか選んで？』



海青「ぇ、俺が選ぶん…？」



『うん、こっち来て。』






ほんまに入っていいん？って恐る恐る寝室に入る海青くん。
寝室の奥にオープンクローゼットあるから気まずいだろうけど我慢してくれ。






海青「俺ん家と造り全然ちゃうな。」



『角部屋だしねぇ〜。海青くん家の間取りも嫌いじゃないけど、私この部屋結構気に入ってるからなるべく引っ越したくないんだよね。』



海青「………俺も…、引っ越しはして欲しくないなぁ…、」



『せっかく仲良くなれたもんね。焼肉も行かないとだし。お店良いところ知ってる？』



海青「あ、この服見たことある。これ結構好き。焼肉なら何軒か知っとる店あるけど俺が決めていん？」



『じゃぁ、それとこれ合わせようかな。似合う？ うん、決めて良いよ。どうせなら美味しいところで食べたいし。』



海青「ぉん、似合っとる。 なら大丈夫な日 教えといて。予約しとくわ。」





服も決まったしリビングおるな、って早々と寝室から出て行った海青くん。




なんともない顔してそれなりに緊張してたな、あれは。
やっぱりむっつりじゃん。



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