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真実《捌拾壱》 ページ7

目を覚ましたときに見たのは、白い天井だった

見たことのあるようなないような…………そんな天井だった

足が何故か重くて、見てみると僕の足の上でゲンが犬のように小さく丸まって眠っていた

よほど心配してくれたのだろう

ゲンの頭を撫でた

『…………ここは多分探偵社………か』

けど何故だろう…………声がしないし気配もない

既に、戦争はかなりの大事になっているということか………?

ゲ「カツト、オキ、タ?」

『嗚呼、ありがとう…心配してくれて』

こんな穏やかな時間……もう過ごすことはないだろう

『ゲン、僕を乗せて白鯨(モビーディック)まで飛べるかい?』

ゲ「マカ、セ、テ!!」

ゲンはもう、行く気まんまんで窓枠に鉤爪を引っ掻けている

ゲンの背中に飛び乗ると、ゲンは大きく翼を広げて白鯨(モビーディック)に向かって飛び出した





.





.





.




プルルルルル プルルルルル

僕の外套のポケットに入っている携帯が振動した

開いてみると

『……首領………?』

とりあえず出てみよう

『……こちら、国木田です』

〈森「嗚呼、独斗君…今まで何処に居たんだい?〉

『……………私情です』

〈森「まぁいい、今何処に向かってる?」〉

『白鯨(モビーディック)です』

〈森「それならちょうどよかった…探偵社の援護をしてくれないかい?」〉

探偵社の……!?

何故、敵のはずなのに!?

『何故、です?』

〈森「探偵社と協定を結んだのだけど……」〉

『けど?』

〈森「芥川君が勝手に向かってしまってねぇ」〉

真実《捌拾弐》→←偽真実《捌拾》


ラッキー文豪名言

死ぬということは、生きているよりいやなことです。けれども、喜んで死ぬことが出来れば、くだらなく生きているよりは幸福なことです 谷崎潤一郎


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huto(プロフ) - 今更読んだのですが、読み終わったとき涙腺崩壊でした。 (2021年2月27日 20時) (レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮碧音(プロフ) - アポぱーいさん» ありがとうございます! (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1d0f2959ec (このIDを非表示/違反報告)
アポぱーい(プロフ) - ないたあ (2018年8月21日 20時) (レス) id: 49e63ddf78 (このIDを非表示/違反報告)
蒼眞凪(プロフ) - 幸瀬四葉さん» コメント、投票ありがとうございますそう言っていただけてうれしいです! (2016年8月9日 14時) (レス) id: 975f835996 (このIDを非表示/違反報告)
幸瀬四葉 - 1がいいです!とても面白いですね!もっと続きを読みたいです! (2016年8月9日 13時) (レス) id: 7bdf2e35d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨宮碧音
作成日時:2016年8月6日 1時

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