真実の果て、理想の始まり ページ17
黒髪の弟、黄色っぽい髪の兄
黒い縁の眼鏡、縁の細い眼鏡
おちゃらけ気味、根っからの堅物
真実を追い求める、理想を追い求める
誰かを守りたい、誰かを守りたい
外見は似ても似つかぬ兄弟、追い求めるものも違う
けれど、元の本質はやはり似ている
ここはさすが兄弟と言うべきだろうか
白髪の少年が黒いファイルを持って、ある場所に向かっている
向かっているのは喫茶処
その喫茶処は探偵社の入った建築物(ビルヂング)の1階にある
名を"うずまき"という
カランカランと鈴をならし、白髪の少年__中島敦が黒いファイルを掲げて、うずまきに入り浸っている探偵社員に声をかける
ちなみに、見えているだけでここにいるのは太宰治、谷崎潤一郎、与謝野晶子、宮沢賢治、そして江戸川乱歩だ
敦「皆さん 新しい依頼です どなたか希望者は____」
「パス」
全員遣る気はないようだ
中島が困り果てたその時、カランカランと鈴を鳴らし、黒髪の青年が中島に声をかけた
『それなら僕が行くよ 兄さんは上で仕事してて僕のこと構ってくれないから』
敦「あ、じゃあ僕も手伝います"独斗さん"」
彼の名は国木田独斗 元ポートマフィア幹部兼監視官であり、現探偵社員
ポートマフィアと探偵社の架け橋役
国木田独歩の、似ても似つかぬ実の弟である
中島と二人現場に向かう独斗の後ろに、薄く、白い鯨がポッと現れ、すぅと姿を消していった
__________完________
ラッキー文豪名言
死ぬということは、生きているよりいやなことです。けれども、喜んで死ぬことが出来れば、くだらなく生きているよりは幸福なことです 谷崎潤一郎
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huto(プロフ) - 今更読んだのですが、読み終わったとき涙腺崩壊でした。 (2021年2月27日 20時) (レス) id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮碧音(プロフ) - アポぱーいさん» ありがとうございます! (2018年8月21日 21時) (レス) id: 1d0f2959ec (このIDを非表示/違反報告)
アポぱーい(プロフ) - ないたあ (2018年8月21日 20時) (レス) id: 49e63ddf78 (このIDを非表示/違反報告)
蒼眞凪(プロフ) - 幸瀬四葉さん» コメント、投票ありがとうございますそう言っていただけてうれしいです! (2016年8月9日 14時) (レス) id: 975f835996 (このIDを非表示/違反報告)
幸瀬四葉 - 1がいいです!とても面白いですね!もっと続きを読みたいです! (2016年8月9日 13時) (レス) id: 7bdf2e35d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮碧音
作成日時:2016年8月6日 1時