【文豪ストレイドッグス】《真実》の弟、《理想》の兄 ___ 弐

汚れちつまつた《参拾肆》 ページ8

森「中原君、独斗君の容態は？」

中「今のところ容態は安定していますが…………」

まさか、芥川の羅生門に喰われた傷とは……誰も思わねぇだろ……

国木田の腹は綺麗に貫かれ、空気穴と化していた

今は一応芥川の横に寝かせてはいるが………いつ芥川が起きるか分からねぇからな……

国木田はポートマフィアにとってかなりの戦力になる存在だ

戦略にたけているし、監視官としての技術もいい、おまけにあの能力だ

彼奴は幹部兼監視官だと名乗っているらしいが…

こっち戦略家とも考えている

彼奴が知らない、決定事項だ

森「…………確かに、独斗君は戦闘にも戦略にもたけている、あの子を逃すのは惜しいが、反省してもらわなければならないのもまた事実」

そういえば、彼奴は真実っつー言葉が好きだったな…

森「そうだね？中原君」

中「はい、では、どのように……？」

森「そうだね………Ｑの檻に一緒にいれよう」

中「………それでよろしいのですか？」

森「ん？なにか問題でも？」

中「………いえ、わかりました すぐに手配します」

Ｑの檻に………か、彼奴には願ってもないことだろうが…

中「まさか、国木田…Ｑを連れて逃げるなんてこたぁ………考えてねぇよな……？」

眠る国木田の傍らに座り、俺は拭えない嫌な予感に身を震わせた

真実《参拾伍》→←蒼眞の感謝

今日の文豪名言集

死ぬということは、生きているよりいやなことです。けれども、喜んで死ぬことが出来れば、くだらなく生きているよりは幸福なことです 谷崎潤一郎

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