【文豪ストレイドッグス】《真実》の弟、《理想》の兄 ___ 弐

真実《肆拾壱》 ページ15

こつこつと裏路地に三人分の足音が響く

静かなこの空間で、首領はぼそりと言葉を溢す

森「楽しい一時だった」

『………？』

森「私も童心に返って 異能で敵をばっさばさと遣っ付けたくなったよ」

はっはっはと豪快に笑う愉快そうな首領に対し、横を歩いていたエリス嬢が僕の方によって来て冷たくことばをはいた

エ「中年には無理」

『ちょっ！？』

森「非道い！」

森「私は之でも______」

前方の視界が開け、目的地についたことを知らせる

何故か長い道のりだった………

開けた路地の奥には、黒蜥蜴と梶井君、中原幹部、そして…………………

白目を向き、血を大量に流して息絶えた男の影

中原幹部達が膝をつくのと同時に、僕も首領の後ろで膝をついた

森「これが組合(ギルド)の刺客かね？」

中「はい」

空気がはりつめていく中、首領は言葉を並べていく

森「探偵社に組合(ギルド)…我々も又 困難な戦局と云う訳だ

最適解が必要だね」

ポートマフィア首領_____森鴎外
異能力名"ヰタ・セクスアリス"

僕らの従う首領(ボス)が

森「組合(ギルド)も 探偵社も 敵対者は徹底的に潰して"殺 す"」

動き始めようとしていた

真実《肆拾弐》→←真実《肆拾》

今日の文豪名言集

死ぬということは、生きているよりいやなことです。けれども、喜んで死ぬことが出来れば、くだらなく生きているよりは幸福なことです 谷崎潤一郎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す