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▶︎Lupinus morning. [姉と朝] ページ2

カーテンから洩れた朝日が顔にちらつく。ほんの少しの不快感を与えながら。

ぼんやりと起きていく意識の中で微かに空気が動いたような感覚。


「んん…」

「あ、ちょうど起きた?おはようAくん。朝だよ〜」


優しく落ち着いた声がゆらゆらとした意識をつついてきた。眠気に襲われながら俺は返事する。


「すみ姉…んー…」

「どうしたの、眠そう過ぎない?」

「昨日遅くまでゲームしすぎて…もうちょっとだ」

「は〜〜い起きようね〜〜」


彼女は俺の言葉を遮るように起き切ってない身体をゆさゆさと揺らし始めた。

流れるようなほんの少しだけ長めのボブカットの銀髪に、ゆらりとしながらも澄んだ碧眼。彼女は俺の姉、花芽すみれだ。


「起きた起きた、おはようすみ姉…ふわぁ〜…」

「大きいあくび〜。ゲームしすぎなんじゃない?」

「すみ姉だけには言われたくなさすぎる…」



ベッドから出てせっせと朝の準備を始める。

着替えを済ませ朝食をとりに二階にある自室からリビングへ降りると、美味しそうに朝ご飯を食べてる姉2の姿が。


「ん〜ふぁふふ〜」


ピンクのインナーカラーが入った綺麗な黒い長髪を左右で二つ結びに。

どこかあどけなさが光る碧色の目をキラキラさせ、頬張りながら挨拶らしき呪文を唱えたのは俺のもうひとりの姉、花芽なずなだ。


「おはよう。一旦飲み込んだ方がいいよ、なず姉」


席に座りながらそう促す。大袈裟に飲み込む仕草をして見せ、改めて挨拶をしてくれた。


「おはよー!今日起きるの遅かったねぇ」

「いただきますっと。最近ちょっとハマってるゲームが楽しくて。夜遅くまでやっちゃってすげえ眠い…」

「うぇ〜、あんまりゲームやりすぎちゃダメだよ?」

「なず姉だけには言われたくなさすぎる」

「にゃっはは〜!!」


特徴的な、個性的な?それでも可愛らしい笑い声。いつも通りの姉との雑談。

一日が始まる。


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なず姉の場合

「おはよー!Aー!朝だよー!!」

「声でかいよ…おはよう…なず姉…」

「起きて〜!ごはんなずぴが作ったんだよ、美味しいよー!!」

「起きてるよ〜…」

「起きて起きて!!」

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シュカのみ(プロフ) - ツクヨミさん» コメントありがとうございます! (8月16日 1時) (レス) id: c41f399bec (このIDを非表示/違反報告)
ツクヨミ(プロフ) - 次回も楽しみに待ってます〜 (7月22日 18時) (レス) @page3 id: 7adcca4d69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュカのみ | 作成日時:2023年7月20日 20時

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