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貴方side
tn｢Aさん、ち、近…｣
『私はここの家事係なんですよね？』
tn｢まぁ…そうやけど…｣
『いいんですか？私のご飯食べられなくなっちゃいますよ』
私がそう言うと彼は数秒固まってからくつくつと笑い声を上げ始める
さっきまであんな弱々しくしていたのが嘘のようだ
『なっ…！笑わないでくださいよ！！私は真剣に！』
tn｢いやぁ…wすまんな、何言い出すんかと思ったら…ww｣
一頻り笑ってから彼は私と目を合わせて口を開く
tn｢せやな、Aさんのご飯食べれんくなるのは困るわ。ちゃんと守ったるから安心しぃや｣
わしゃわしゃと頭を撫でてそう言ってくれる
彼の感情の波についていけない…
『さっきまでの自信の無さどこに行っちゃったんですか…』
tn｢Aさんのお陰でどっか行ってもうたわ｣
どうやらいつも通りのトントンさんに戻ったようだ
『もう大丈夫そうですね。じゃあ私はそろそろ部屋に戻ります』
マグカップを持ち、立ち上がろうとした時、隣に座っていた彼がぐっと私の手首を掴んで制止する
『トントンさん？』
tn｢…｣
無言のままの彼に違和感を覚え、動けずにいると突然彼は私の右耳に髪をかける
急なことすぎてびくりと体が反応してしまう
tn｢お揃いの、まだつけてくれてたん｣
『は、はい……これすごく気に入ったので』
彼は暫く黙ってピアスに触れる
変に擽ったい感じに余計に体が震える
tn｢…またお揃いのやつ買わん？｣
『え…』
tn｢好きなの買うたるから、またお揃いにしたい｣
『トントンさんがいいのなら、私は構いませんよ』
tn｢ん、ありがとーな｣
微笑んで彼はまたわしゃわしゃと頭を撫でてくる
あまりの柔らかく、優しい笑顔に胸がぎゅっとなる気がした
『じゃあそろそろ寝ますね』
tn｢引き止めてごめんな、おやすみ｣
『おやすみなさい』
けれどその後、部屋に戻ってからもさっきの彼の笑顔が脳裏に焼き付いて離れず、あんまり眠れなかったのは言うまでもないことだ
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そると(プロフ) - 時計さん» 時計さん、コメントありがとうございます！楽しんで頂けたようで嬉しい限りです…！！ぜひ気になる作品がございましたら立ち寄ってみてください！ (2021年9月20日 12時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
時計 - ヤバイっすね神作品ご馳走さまですtnさんかっこよすぎて悶えてますこれからも頑張ってください。（早口） (2021年9月20日 12時) (レス) id: 61f9818175 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - おりーぶ。さん» おりーぶ。さん、コメントありがとうございます！なんかこう、いい感じにいけて満足してます…w次作も頑張りますのでもしよかったら見てあげてください…！ (2021年9月3日 17時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
おりーぶ。 - 完結おめでとうございます！！終わり方まで上手い……！ (2021年9月3日 17時) (レス) id: a38d3e7402 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 比害者Aさん» 比害者Aさん、コメントありがとうございます！最後まで閲覧してコメまでくださって嬉しい限りです…！ (2021年9月3日 10時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2021年8月14日 22時
