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貴方side
『どうしよう……』
思わず小声で零してしまう
御手洗から出て、帰ろうとしたもののあまりの屋敷の広さに迷ってしまった
ひたすら歩き回っていたが、どこも同じような部屋や装飾のため一向に大広間に戻れそうになかった
そして、ようやく話し声のようなものが聞こえ、やっと帰って来れたと思ったらそれは警察と、我々組と会合をした組による衝突の怒号だったのだ
｢お前らんとこにいるんだろ！｣
｢そこを開けろ、警察だ！！｣
｢うるせぇ！｣
｢ぶち殺すぞ！それ以上入ってくるな！｣
今出ていったら間違いなく殺される…
でもなんで警察の人が…単純に暴力団の類だから逮捕しに来た、とか…？
そんなことを考えながら物陰に隠れ、息を潜めていると突然腕を掴まれる
あまりのことにびっくりして振り返ると目の前には警察の制服を着て目深に帽子を被った人がいた
『あ、あの…』
｢我々組のお嬢様って君だよね？｣
あの組の名前が出てきて思わず体が強ばる
絶対に外部に話していけないし、ましてや相手は警察だ
それに今ここで保護されれば私は彼らを裏切ったことになってしまう
いくら優しくても紳士的であってもあの人たちは裏社会の人間だ
そんなことになれば最悪殺されたり……
逃げなきゃ
逆方向に歩き出そうとするが、強く掴まれているせいでその場から動けない
『お願いします、離して』
｢しー、静かに｣
大声をあげそうになった私の口元をしー、と白手袋をはめた人差し指で抑える
｢大丈夫。俺はそっち側だよ｣
そう言って彼は少し顔を上げる
帽子の下から見えた彼の目は鬱さんと同じくらいか、それよりも青みの強くて綺麗なものだった
ついつい見とれてしまっていたが、そっち側ってことは…
『まさか貴方は…』
｢まぁまぁ、詳しい話は向かいながらするから。今はとりあえずここを離れよっか｣
今は彼を信じるしかない
黙って頷き、ドレスに気をつけつつも裏口の方へと足早に向かった
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そると(プロフ) - 時計さん» 時計さん、コメントありがとうございます！楽しんで頂けたようで嬉しい限りです…！！ぜひ気になる作品がございましたら立ち寄ってみてください！ (2021年9月20日 12時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
時計 - ヤバイっすね神作品ご馳走さまですtnさんかっこよすぎて悶えてますこれからも頑張ってください。（早口） (2021年9月20日 12時) (レス) id: 61f9818175 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - おりーぶ。さん» おりーぶ。さん、コメントありがとうございます！なんかこう、いい感じにいけて満足してます…w次作も頑張りますのでもしよかったら見てあげてください…！ (2021年9月3日 17時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
おりーぶ。 - 完結おめでとうございます！！終わり方まで上手い……！ (2021年9月3日 17時) (レス) id: a38d3e7402 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 比害者Aさん» 比害者Aさん、コメントありがとうございます！最後まで閲覧してコメまでくださって嬉しい限りです…！ (2021年9月3日 10時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2021年8月14日 22時
