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貴方side

会う回数を重ねていく度に別れる回数も重ねていく

その都度、胸が苦しくて仕方なかった

引き止めて、一緒にいてほしいと素直に言いたかった

私も彼ももし普通に暮らしていて普通に出会っていたら…なんてことも考えたりした


けれどそれは全部空想の話

一国の総統、それも"敵国の総統"に恋なんて。


gr「A、我々はどうせ同じ立場なのだから敬語を外したらどうだ?」

まただ

またぎゅっと胸が締め付けられた気がした

これ以上、勘違いしたくないのに

『…貴方がいいのなら…』

gr「じゃあ決まりだな!」

どこか無邪気に笑うグルッペン様に私も思わず笑みを溢す

gr「この戦争は互いに避けよう。"俺"もAも望む結果には終わらない」

『…ええ。そうね…あのね実は』

その時、後ろからガサガサと音がしてあの人が顔を出す

zm「ちょグルッペン!時間やばい」

gr「あぁ、そうか…何か言いかけていたがそれは」

『いえ、大したことでは…またいつか、正式に。』

なるべく笑うようにして、別れを告げてゾムさんの元へと行く



元来た道を歩いて、開けたところからは馬で走っていった

城の近くまで来たところで突然、ゾムさんが馬を止める

『っどうかされましたか?』

zm「…なんかあったん」

『へ、…?』

zm「あんた…泣いてんで」

『!』

自分の目尻へと指をやれば、僅かに濡れているのがわかる

『なんでもありません…気にせず城へ』

zm「なぁ、グルッペンのことが好きなんやろ」

『……』

zm「苦しいやろ?あの人は"総統"やから。恋しちゃいけないから」

『嫌……やめて…』

zm「敵国の総統に、女王が恋したなんて国民に知れ渡ったらどうなるんやろなー」

『やめて!!』

叫ぶように言い、泣きじゃくりながら耳を塞ぐ

zm「ふふ、ごめんな?冗談や」

『………』

彼はどちらなのか分からない笑顔をして、また馬を走らせた

-*- -*- -*- -*- -*- -*- -*- -*--*- -*- -*- -*- -*-


…ぎすぎす?

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そると(プロフ) - ぱずるさん» ぱずるさん、コメントありがとうございます!上手く伝わって感動して頂けて作者としては嬉しいです…次作そろそろ出来そうなのでもう少しお待ちください! (2021年8月13日 12時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
ぱずる(プロフ) - 完結おめでとうございます。紛うことなきハッピーエンドではありませんでしたが、そこもまた良く胸が締め付けられました。とても感動する作品をありがとうございました。これからもそると様の作品を楽しみにしております。 (2021年8月13日 11時) (レス) id: baac44fdeb (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - タユさん» コメントありがとうございます!悲劇の女王、的な感じで書きたかったのでそれが伝わってくれたなら嬉しい限りです!! (2019年9月30日 20時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
タユ(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当に感動しました( ; ; )女王が可愛そうだったのと、ショッピ君の立ち位置が凄くいいなと思いました!本当にお疲れ様でしたm(_ _)m (2019年9月30日 20時) (レス) id: 98f6db82b1 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - きのこ(em推し)さん» コメントありがとうございます!zmさん落ち…同じ世界観…!めちゃくちゃいいじゃないですか…!頑張って書いてみます…!! (2019年9月30日 16時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そると | 作成日時:2019年8月9日 13時

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