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rbr side

rbr「ゾム!!」

目の前で右腹を撃たれた彼は痛そうにそこを抑え、崩れ落ちた

どうしようかと頭を回転させていると突然、インカムへ雑音が流れてくる

『……ボロ!聞こえ………?』

rbr「(Aさん!)助けて!ゾムが危ない!!」

そう叫ぶが、彼女の方も聞こえていないのか小さく舌打ちしてからインカムは切られてしまった

ゾムを助けるには俺がどうにかするしかない

そう思い、足に力を入れて立ち上がる

殴られたところが痛むがそんなこと気にしていられない

rbr「ゾム、後少し我慢してや。」

zm「…っ」

「まずはお前だ」

かちゃりとリロードされた拳銃はゾムの額に突きつけられる

黙りこくる彼を後ろへ押しやろうとしたその時、いきなり俺の体が宙へと浮く感覚になる

rbr「は、?」

苦しそうに息を漏らす彼は俺の事を持ち上げていた

rbr「おい、何する気やねん。ここ何階やと思ってるんや」

zm「…大丈夫や」

ゾムは自分の体で窓ガラスを無理やり割り、外へと体を投げ出した

勿論、俺を抱えたまま、だ

ここは6階

このまま地面に叩きつけられればひとたまりもないどころじゃない

間違いなく死ぬ

rbr「っくそ、」

すぐ様体の重心を動かし、木の方へと飛び込んだ

体中が枝で痛むのを我慢してゾムの顔を覗き込む

rbr「ゾム!生きてるんか?おーい!!」

落ちたときのショックで気絶しかけていた彼はゆっくりと意識を取り戻した

zm「……おう」

rbr「全く…無茶するからこうなるんや。あいつは曹長やぞ?お前じゃ歯が立たん相手や」

そう説教をしていると蹲るように右腹を抑え始めた

rbr「(こんなことしてる場合ちゃうな)少しだけ歩けるか?奥の倉庫の方ならきっと安全やろうからそこまで行こう」

zm「でも、Aさんが」

rbr「あの人は大丈夫や。ほら、早よ行くで」

zm「…わかった」

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そると(プロフ) - すみれいんさん» コメントありがとうございます!よかったあぁあ!書けなかった分は皆様の想像にお任せしてます…ぜひぜひ次作も見てって! (2020年1月18日 11時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 完結おめでとうございます! 急に終わってビックリしましたが、この終わり方もハッピーエンドに含まれると思います!肺の病気拗らせてもそれまで幸せに暮らしていたと勝手に思っているので!笑 (2020年1月18日 10時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - そるとさん» あ、絶対見ます(( (2020年1月17日 22時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - てぃーぽっとさん» コメントありがとうございます!まじですか!嬉しい限りです…次作は学パロに挑戦しようかな、と思っているので是非ご覧ください!! (2020年1月17日 18時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーぽっと(プロフ) - 完結おめでとうございます!この作品、通知が来るたびにイェェエェ!ってなってたので、ちょっと寂しい気もしますが( ;∀;)これからも応援してます! (2020年1月17日 18時) (レス) id: b7d3855940 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そると | 作成日時:2019年9月30日 7時

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