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貴方side
結局、チーノくんがやってきた週はほとんどショッピくんと話せずに日曜を迎えてしまった
…全部シガレットキスの一件のせいで色々と関わりづらくなってしまった
os「A」
『あ、オスマン』
待ち合わせをしていた彼に声をかけられ、顔を上げる
普段着だからか、くるんとした長めの茶髪が余計に映える
os「じゃあ行こっか」
『え、…うん』
さり気なく左腕を引かれ、エスコートされるように隣に並んで歩く
os「身長差、変わらんね」
そう言われて隣を見ると確かに、古い記憶にある当時と殆ど変わらない気がした
ふと、高すぎない彼の目線と自分の視線が交差する
『あ…』
この身長差、ショッピくんとほぼ同じかも
ちょうどこのくらい目を上げれば彼とも目線が合ってたっけ…
ショッピくんもオスマンと同じ、茶髪の癖毛だったよね
『(って何考えてんだ……)』
目の前の彼とショッピくんが重なって思うように会話が進まない
と、察しの早い彼の方から切り込まれる
os「…誰の事、考えとんの？」
『は、え…？』
os「誰か、別の人のこと考えとったんやろ？誰や」
顔こそは優しいが、背後からナイフを突きつけられるようなゾッとする冷たさが耳に残る
『な、何でもないよ。ほら行こ？』
os「…ごめんな、俺の勘違いだったわ」
彼は大きな手で私の頭を撫でてからまた並んで歩き出した
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─────
オスマンと過ごす久しぶりの一日はとても楽しかった
高校時代の遊んでいた日々を思い出すほど遊びまくった
『…綺麗』
海岸の近くの公園から水平線に沈む陽の光が海に反射してきらきらと照ってくる
os「今日、楽しかった？」
『うん。すっごい楽しかった』
os「それはよかった」
ぼーっと遠くの船が汽笛と煙を上げて太陽に背を向けるように走っているのを眺めているとA、と優しい声で呼ばれる
『ん？何ー？』
os「もう一回、そばに居させてくれへん？」
『っ、…それって…』
os「告白だよ」
ストレートな言葉に思わず耳へと熱が集まっていく
『でも、私らは…』
os「わかってる。もう一回だけ、俺にチャンスを頂戴」
暫くの間、街の方から聞こえてくる話し声や海や木々を撫でる風の音、鳥たちの声も全部が止まったように見えた
ゆっくり深呼吸をして口を開く
『ごめんね、私好きな人がいるの』
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そると(プロフ) - タユさん» た、タユさん…！！お久しぶりです！まさか見てくださっていたとは…次作もがんばりますので是非お付き合いください！！ (2019年8月10日 12時) (
レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
タユ(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に毎回興味を惹かれる作品を書かれていて、本当に尊敬しています！この作品も終わり方が本当に好きで、こうなったらいいのにな、って思いながら読ませていただきました！次作も楽しみにしています！ (2019年8月10日 12時) (レス) id: 2a27eba7c0 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - みどりさん» コメントありがとうございます！ほんとすぐ書きたくなる人で……是非これからもお付き合いください…！ (2019年8月10日 10時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - 完結おめでとうございます！そしてお疲れ様でした！もう次作が,,,仕事がお早いようで！ これからも頑張って下さい！！ (2019年8月10日 10時) (レス) id: b3efc05a2a (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 音斬湊さん» コメントありがとうございます！なんだかこんなグダグダですみません…これからもゆるゆる書いてるので是非ご覧ください！ (2019年8月10日 10時) (レス) id: 018c79fc19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると
| 作成日時：2019年7月18日 6時
