第７話 ページ10
北舎の案内が終わり、私たちは廊下を歩いている。
所々廊下の窓ガラスの種類が違う……。
「……ねえ、瑞枝さん。窓ガラスの種類がバラバラみたい
だけど……これってわざと？」
「美桜でいいよ。……窓ガラスが違うってよくわかった
ね。これはね、最近学園で窓ガラスがよく割れることが
あるからなの。急遽用意したのはいいけど、同じものは
無かったみたいで……」
「ふ〜ん……」
窓ガラスを軽く拳でノックし、強度を測る。
「魔力付与されているわね。これを壊すとなったら、それ
なりの実力は必要よ。よって、最弱クラスの人間にはま
ず不可能ね」
「だろうね」
首をもたげて窓を凝視するレヴィに同意を示し、再び廊下を歩き出す。
「じゃあ、教室に帰りましょうか。残ってるところは、
その都度紹介するから」
「ぇ……いいの……？」
私は大罪人だ。だから今まで人にこんなに優しくされたことがなかったので、ついそう口から出てしまった。
「？ いいもなにも……案内するって言ったのは私よ？ それ
に私たち、もう友達でしょう？」
トモダチ……？
美桜さんの言葉は、不思議と私の心に深く、自然に入り込んだ。
人間の友達なんて……初めてだ。
「美桜さん、ありがとう……」
「どういたしまして！あ、さんとか付けなくていいよ。
私も雪って呼ぶから」
二人で笑いながら廊下を歩いていると、前から男子が数人歩いてきた。
美桜はそれに気付き、さっと避けたのだが……。
「きゃっ！」
美桜は男子とぶつかり、廊下に倒れた。
「美桜！大丈夫？」
「イテテ……だ、大丈夫……！あ……！」
急いで美桜に駆け寄り起こしてあげたのはいいのだが、美桜は何かに気付いたように目を見開いて固まってしまった。
何に驚いているのかと後ろを振り向くと、たった今美桜にぶつかった男子たちが嫌な笑みを浮かべている。
真ん中にいるデカイ図体のやつが美桜にわざとぶつかったのだろう。
見た目通り野蛮だな。人にわざとぶつかって何が楽しいんだか……。というか、本当に魔法科高校の生徒？絶対ノーキンだろ……。
そんなことを考えていると、男子たちの顔つきが変わってきた。
「くく……っ！雪……あなた本っ当に面白いわ！」
耳元でレヴィが涙を浮かべながら笑っている。
……何があった？
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朱里(プロフ) - ナンシー・ハジェンズさん» アドバイスありがとうございます！ 参考にさせていただきます！！ (2013年8月26日 21時) (
レス) id: 13f8c978a2 (このIDを非表示/違反報告)
ナンシー・ハジェンズ(プロフ) - 自由に描いてもらったら別に良いんだけど、まぁこんな意見もあるんだと思って見てくれたらと思います。ちょっと御拝読させてもらったんだけど、文章の構成に違和感があったかな。順序を入れ替えるだけでも大分違うし。推敲をもう少しやってみては？ (2013年8月26日 19時) (レス) id: 61cd583815 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱里 | 作成日時：2013年8月24日 12時
