#10 -その日-02 ページ12
No side_
「とりあえず、逃げるぞ」
ハンネスは同僚の大切な娘であるAを兵団に目をつけられないように立体機動装置を隠すために自分の駐屯兵団のジャケットを被せ、一緒に内門を通り、ウォール・マリア内に入った。
移動すると、他の駐屯兵が門を閉じようとしているのに気付いたハンネス。
「閉めるな！もう少し待て！まだ中に大勢の人が残ってるんだぞ！」
そんな言葉に兵士は反論をするが、他の兵士も早く閉めろと促すと、門を急いで閉めて行く。
ハンネスは止めるが、そんな声も虚しく複数の駐屯兵に抑えられる。
そんな時、シガンシナ区から大きな足音が響いてきた。
『――なに、あれ』
Aはまだ閉め切っていない門から他と違う見た目の巨人が走ってくるのが見えた。
『ハンネスさん！逃げないとヤバい！！』
そう言ってAはハンネス達の手を引っ張り逃げた。
間一髪で逃げ切れたが、大砲の残骸と逃げ切れなかった兵士が目の前で宙を舞った。
『そんな……』
Aは目の前の光景に唖然としてしまう。巨人が門へと突っ込んできたことによって、門が突破されてしまったのだ。
「……終わりだ」
逃げた兵と一緒に屋根に登る。ハンネスは門が破壊されて、そんな門から入ってくる巨人に絶望していた。
『……少しでも、時間稼ぎをしないと』
「いや、お前はエレン達と合流しろ。これ以上、目立つ行動をするな」
ハンネスはトリガーに指をかけて巨人に突っ込んで行こうとするAを止めて、立体機動装置を外させた。
そして、他の兵士にAと船の方と合流するよう伝えた。
そして、この日から立体機動装置で羽が生えたかのように自由に宙を舞うAの姿に “女神” だと駐屯兵団では有名になったらしい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すず(プロフ) - なにこのおもしろそーなの！読ませて頂きます！！ (8月9日 0時) (
レス) id: 31af31f23c (このIDを非表示/違反報告)
燈-tomo-(プロフ) - ゆくさん» コメントありがとうございます！気づけませんでした……、教えていただきありがとうございます！修正させていただきました！ (5月19日 14時) (レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆく(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます！#22 -絶望の中で鈍く光る-03の会話にある「奪略者よ。開拓地の移動を願ったの」の所ですが【脱落者】ではないでしょうか？？指摘が間違っていたら申し訳ないです。。 (5月19日 13時) (レス) @page25 id: 3907a8f32c (このIDを非表示/違反報告)
燈-tomo-(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！正しい内容に修正しました！ (2023年3月20日 9時) (レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 見させてもらってます！12話と13話が同じ内容になってます！ (2023年3月20日 9時) (レス) @page14 id: b0eae5c7d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：燈-tomo- | 作成日時：2023年1月15日 22時
