#33 -解散式の夜-04 ページ36
Aside_
アニと話しながらサボるために見つからないようにウロウロしていた。そんな時、突然ライナーが目の前に現れた。
「おい、アニ、教官の頭突きは嫌か？それ以上、身長縮めたくなかったらココに来た時を思い出して真面目にやるんだな」
アニの目の前に立つとアニを見て話しかけた。ライナーは何故かアニにだけ突っかかる。
サボってたのは私もなのになんでアニにだけ？
「なんだ、その言い草……」
『アニは小さいのが可愛いんだよ！』
ライナーと一緒に訓練をしていたのかエレンも寄って来て、ライナーに声をかけた。
ピリピリした雰囲気を壊す為に悪ふざけを入れるが、いつもはうるさいとかちょっとしたことは返してくれるのに、アニは怖い顔をしてライナーを睨んでた。
「そら！始めるぞ！エレン！」
ライナーはエレンの肩を掴みアニの方に寄せた。
「え？おれ？」
『ライナーはやらないの？』
アニはいつも私とサボる時にやる適当な構えなんかじゃなく、独特な構え方をした。
「アニ！やり方は知ってるよな！」
エレンは声をかけるとナイフの模型を持ってアニへと走り出した。そんなエレンにアニは思いっきり脛あたりを蹴ると、エレンは思いっきり転けた。
「な、なんだ。足蹴られたのか」
「もう行っていいかい？」
エレンは立ちあがろうとすると痛かったのか、その場でうずくまり、それを見たアニはライナーに視線を移して問いかけた。
「まだだ！短刀を取り上げるまでが訓練だ」
ライナーがまだだと言うと、アニはため息をつきエレンの方を再度見る。
「待てよ！アニ！これにはやり方があるんだって！」
エレンの静止を無視して、アニはエレンの顎を手で上に押し上げると同時にエレンの足元を蹴り上げてエレンを倒した。
『おー！すごい！』
スムーズで自分よりも高いエレンを最も簡単に倒すアニ。自然とパチパチと拍手をした。
アニと真剣に対人訓練してなかったけど、格闘術がすごいのは見えたから何となく知っていたけどここまで強いなんて……。
アニは「はい」とライナーにナイフの模型を投げる。すると、そのままライナーから離れるのかと思ったが
「次はあんたが襲う番だね」
と前髪を少し上げて言った。
「イ、イヤ……俺は」
「やれよ、ライナー」
エレンは無様に倒れたまま、ライナーに声をかける。
「兵士としての責任を教えてやるんだろ？」
「あぁ……、兵士には引けない状況がある。今がそうだ」
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すず(プロフ) - なにこのおもしろそーなの！読ませて頂きます！！ (8月9日 0時) (
レス) id: 31af31f23c (このIDを非表示/違反報告)
燈-tomo-(プロフ) - ゆくさん» コメントありがとうございます！気づけませんでした……、教えていただきありがとうございます！修正させていただきました！ (5月19日 14時) (レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆく(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます！#22 -絶望の中で鈍く光る-03の会話にある「奪略者よ。開拓地の移動を願ったの」の所ですが【脱落者】ではないでしょうか？？指摘が間違っていたら申し訳ないです。。 (5月19日 13時) (レス) @page25 id: 3907a8f32c (このIDを非表示/違反報告)
燈-tomo-(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！正しい内容に修正しました！ (2023年3月20日 9時) (レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 見させてもらってます！12話と13話が同じ内容になってます！ (2023年3月20日 9時) (レス) @page14 id: b0eae5c7d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈-tomo- | 作成日時：2023年1月15日 22時
