#140 -敗者達-22 ページ8
Aside_
後方で問題があったみたいだが、それ以外では大きな問題はなく、荷馬車に揺られ続けながら移動を続けて、カラネス区に到着した。
「今朝より数が少なくなってないか」
「かなり減ってるな」
「今回もひどいな」
「朝から叫びまわって出てったと思ったら、もう帰って来やがった」
「何しに行ったんだ」
通りを進んで行くと、ざわざわと周りの住民の声が耳に入る。悔しさにグッと拳を握る。
「エレン、耐えて」
隣にいるエレンは起きあがろうとするが、エレンの隣に座ってるミカサが起き上がろうとするエレンを止めた。
『エレンは安静にしてなよ』
私はそう言って起き上がるエレンを止めるが、エレンの視線の先には朝に見かけた兄妹がいた。
「かっけー！すげぇよ調査兵団！あんなにボロボロになって戦い続けてるなんて」
男の子が興奮して話していた。
ただ、兵団は男の子が思っているような状態ではなく、周りを見渡すと104期の新兵は辛そうな顔をしている。
「リヴァイ兵長殿！娘が世話になってます！ペトラの父です」
前方から聞こえるその声に私は前にいるリヴァイの方にバッと視線を向ける。
「娘に見つかる前に話したい事が、娘が手紙を寄越しましてね。
腕を見込まれて貴方に仕えることになったとか貴方に全てを捧げるつもりだとか。
まぁ、親の気苦労も知らねぇで惚けていやがる訳ですわ」
そう言ってアハハッと笑うペトラさんのお父さん、リヴァイの表情は背中で見えない……。
「その、まぁ……、父親としてはですが、嫁に出すにはまだ早いかなと思うわけです。
アイツもまだ若ぇし、これから色んなことが……」
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燈-tomo-(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！アニメも完結したので、少しずつ更新していきますね♪ (11月6日 18時) (
レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 実は前から密かにファンです(*´˘`*)燈さんのペースで更新楽しみにしてます( ˆ ˆ )/♡ (11月5日 21時) (レス) @page6 id: 0625cd64d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈-tomo- | 作成日時：2023年10月9日 21時
