#139 -敗者達-22 ページ7
Aside_
リヴァイにエレンを託してから知らないうちに眠っていた。どれくらい時間が経ったかわからないが、リヴァイが迎えに来てくれたのか身体が持ち上がる感覚があった。
『――リヴァイ？』
「あぁ」
目を開けて、小さな声でリヴァイの名前を囁くと、短く返事をするリヴァイがいた。
『エレンは？』
「汚ねぇが生きてる。お前達の馴染みの女に預けた」
馴染みの女……、ミカサのことかな？
『よかった。ありがと』
その言葉を聞いて安心すると、瞼が重くなって行き、夢の中へ、また意識が遠のいた。
――――――――――
目が覚めて起きあがろうとすると体の節々が痛んで、顔が少し歪む。
痛みを我慢して体を起こして、周りを見ると荷馬車の上にいた。
「A！」
『――ミカサ？』
「まだ、起き上がらない方がいい。どこか痛む？」
『大丈夫だよ。ミカサは知ってるでしょ？私の傷の治りが早いの』
そう微笑むとミカサは少し安心したような顔をした。そして、隣に視線を向けると寝ているエレンがいた。
よかった。リヴァイの言う通り無事だったんだ。
ミカサに状況を確認する女型は捕らえることができずに帰還していることを聞いた。
少しするとエレンは目が覚めた。
「エレン？」
「まだ、起きては行けない。安静にして」
ミカサが声をかけるとエレンは体を起こそうとしたが、ミカサがそれを止める。エレンは上半身を上げた状態で顔をコッチに向けた。
「Aは無事だったんだな」
『うん、なんとか助かったみたい』
微笑んで返事をすると、エレンは少しホッとした表情をした。
「女型は？」
「……逃した」
エレンは周りを見渡して聞くと、ミカサが返事をした。
「なんで……、みんな……、一体……、作戦は？」
「失敗した。今は休んで」
「これ……、またお前に助けてもらったのか？」
「もう時期、壁に着くから」
ミカサはマフラーで口元を隠すような仕草をして言った。
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燈-tomo-(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！アニメも完結したので、少しずつ更新していきますね♪ (11月6日 18時) (
レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 実は前から密かにファンです(*´˘`*)燈さんのペースで更新楽しみにしてます( ˆ ˆ )/♡ (11月5日 21時) (レス) @page6 id: 0625cd64d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈-tomo- | 作成日時：2023年10月9日 21時
