#137 -鉄槌-21 ページ5
リヴァイside_
女型が叫び、女型に巨人が集まって来た後、エルヴィンの指示で撤退をする。
エルヴィンの勘で刃とガスを交換、補給してから班の元に向かった。
途中で巨人の叫び声が聞こえた。声が聞こえてきた方に進んで行くと――
血を流してぶら下がるグンタに、
下半身が無くなったエルド、
血を流して地面で動かないオルオ、
木にあり得ない方向でもたれかかるペトラ
そんな仲間の死体を見つけ、ゆっくり目を閉じて開けても変わらない。
少し先に血を吐きながらも動いて何処かに向かおうとするAの姿が視界に入った。
「A！」
『――リヴァイ？』
Aは顔を歪めながら俺の名前を呼んで振り返る。
「医療班の元に連れ――」
『いえ、エレンの元に行きましょう』
医療班の元に連れて行くと言おうとしたが言い切る前にAが遮った。
「――っ！」
その言葉に眉間に皺がよる。
『エレンを守ることが、リヴァイ班の仕事なら今すぐに向かわないと行けないです。
兵長、このくらいの怪我でしたら私だったらすぐに治ります。だから、今すぐエレンの元に行きましょう』
すぐに治るなど、ボロボロのAの言葉は信憑性に欠ける。
けれど、Aの言う通り、今は医療班の元に行く暇などない。
「わかった。ただし、お前は木の上で大人しく待ってろ」
『――っ！また置いて行くんですか！私もエレンを助けたいんです！ッゲホゲホ』
Aは声を荒げると、咳をしながら少し血を吐く。
「今のお前は足手まといだ」
自覚があるのかAは何も言えずに悔しそうにしていた。
そんなAを横抱きにして、巨人が来ても、まだ安全な様に木の上に運ぶ。
「お前はココで待ってろ」
『……わかりました。兵長、エレンと女型はアッチの方に行きました』
木の上に寝かせた後、Aは納得したのかエレンと女型が行った先を言う。
「わかった。お前はココで安静にしてろ。今回は必ず迎えに来る」
『リヴァイ。エレンを助けて必ず生きて迎えに来てね』
「あぁ」
短く返事をすると、Aは安心したのか目を閉じた。息をしていることを確認すると、前髪を上げて額に唇を落とした。
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燈-tomo-(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！アニメも完結したので、少しずつ更新していきますね♪ (11月6日 18時) (
レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 実は前から密かにファンです(*´˘`*)燈さんのペースで更新楽しみにしてます( ˆ ˆ )/♡ (11月5日 21時) (レス) @page6 id: 0625cd64d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈-tomo- | 作成日時：2023年10月9日 21時
