#148-悔いなき選択-0.5B ページ16
No side_
Aと別れて、調査兵団に入ったある夜。
リヴァイは屋上の塀に腰掛けていた。少しすると後ろからファーランとイザベルが来る。
リヴァイは扉が開く音が聞こえて振り返る。
「兄貴」
「リヴァイ、話し合おう。どう考えてもお前1人で行くのがいいとは思えない、それこそ危険だ」
「外へ行く時は一緒に……だろ？忘れたのか？」
そんな話をファーランとイザベルはするが、リヴァイは2人から顔を逸らすと下を向く。
「同じだ。月も星もないと、夜の暗さは地下も地上も変わりない」
今の夜空はあいにくの曇りで月も星も見えない。
「空の色はな、でも――」
「でも、違うよ」
ファーランが言う前に違うとハッキリ言うイザベルにリヴァイは振り返る。
「天井がないのがわかるもん！全然違うよ」
イザベルはそう言うとリヴァイの方を見て言う。
「そうだな、空が抜けてるんだ。同じ暗さでも地下とは違う」
「ほら」とイザベルは空を指差す。その声にリヴァイとファーランは空を見上げる。
「月だ！こんなに明るい」
指で示す先には雲の間から月が覗かせていた。そして、イザベルはリヴァイの隣に座る。
「な？違うだろ？」
ファーランもイザベルに続いてリヴァイの隣に座る
「そうさ、ココは地下じゃないんだ」
3人で空を見上げる、少しずつだが雲が晴れていく。
「もう絶対に地下には戻らない。早く仕事を終わらせてAを迎えに行こう」
「そうだよ兄貴、いつでも4人で乗り切ったろ？今回は3人で乗り切って、Aにもこの空を見せてやろう」
「リヴァイ、俺たちを信じてくれ」
2人の言葉にリヴァイは晴れた星空を見上げる。そして、観念したのかフッと笑う。
「わかった、信じよう」
「やったー！本当に兄貴は頑固だなぁ」
そう言って3人は笑い合う
「早く3人でAを迎えに行こう」
「当たり前だ！」
リヴァイの言葉にイザベルが元気よく返事をした。
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燈-tomo-(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！アニメも完結したので、少しずつ更新していきますね♪ (11月6日 18時) (
レス) id: 565a7f0be0 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 実は前から密かにファンです(*´˘`*)燈さんのペースで更新楽しみにしてます( ˆ ˆ )/♡ (11月5日 21時) (レス) @page6 id: 0625cd64d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：燈-tomo- | 作成日時：2023年10月9日 21時
