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.*・゚ .゚・*.








中也「A」








A「お、お兄ちゃん!!遅かったね。太宰さんが居たんだよ!それでね、お話してたんだ!」







割り込むように入っていった。
いつもより声が随分と低い気がする。








先程買ってきたクレープをそっと渡した。
高かったんだぞこれ。







Aは焦ったような顔で俺に声をかけた。
太宰の阿呆はニタニタ笑っているがここで怒ったら負けな気がするのでほっておこう。







中也「そうか。」






素っ気ないが今回ばかりは許してくれ。







太宰「あぁーっ、中也君は盗み聞きという悪趣味をもっていたのかぁ〜。」







クソ態とらしくそういった。
こいつは人をイラつかせる天才だと思うな。
イラつきランキング1位だ。賞状を作ってやりてぇわ。

プルプルと震えぶん殴りたくなる拳を抑え、言葉を続ける。







中也「A…俺は他からどう思われたっていい。お前が笑えばそれでいいんだよ。だから…その、気にすんな。」






最後の方は消え入りそうな程小さな声だった。

いい言葉というのはなかなかすぐ出て来ないものだ。
いざという時、何を話したらいいのか全く分からない。
兄としてどういう言葉を選び、発したらよいのか。






俺の言葉の後にAがつづけた。









A「…お兄ちゃんは強くてなんでも出来てかっこいいよ。だけど任務中で人を…殺さなきゃならない時もあるじゃない?仕方なくなっているのにお兄ちゃんが悪く言われるのが本当に嫌なの。さっき太宰さんにも話したんだ。」






いつもの声より沈んだ…冷たい声で淡々と話す。







A「でもね、1ついい事が分かったんだよ。」







さっき迄とは違う明るい表情でAは言った。






太宰・中也「「?」」







太宰も訳が分からないらしく首を傾げた。








A「太宰さんと私はね!!お兄ちゃんが大好きなの!」







多分その日一番の笑顔だったと思う。







太宰・中也「「ブッ!!!!」」












[その日3人で無茶苦茶買い物した。]






太宰「私は話合わせただけだからね!!!Aちゃんの為だから!!!!」





中也「わかってらぁ!!!!!」

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文豪 - 夢主は、マイエンジェル! (2019年6月2日 12時) (レス) id: 31faebb885 (このIDを非表示/違反報告)
pscyo - 最後のって安吾ですよね? (2018年9月17日 6時) (レス) id: 654239532a (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも - ヤサスィイ!良いなぁ…こんなお兄ちゃん…ウチの兄貴はゴミだから← (2017年12月13日 17時) (レス) id: 7d7c78c9aa (このIDを非表示/違反報告)
青蘭(プロフ) - メイさん» コメントありがとうございます!!私もこんなお兄ちゃん欲しいなぁ…なんて思いながら小説書いてます…笑 お兄ちゃんっていいですよね← (2017年5月1日 20時) (レス) id: 65e2106eb4 (このIDを非表示/違反報告)
青蘭(プロフ) - もももさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんの異能はない方向で……。夢主ちゃんをいろんな所から見て読んでくれたら嬉しいです! (2017年5月1日 20時) (レス) id: 65e2106eb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青蘭 | 作成日時:2016年12月10日 20時

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