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夜が明けたばかりで、人が少ないヤーノ市場。まばらにいる人はみんな青をメインとした同じ衣装を身につけていた。
そんなヤーノ市場には4つのお店が並んでいて、どこも旅装束を来た私に元気よく明るい笑顔で挨拶をしてくれる。
挨拶を返しながら、市場を抜けた先にある階段を昇ると噴水があり、右手に「ウィアラの酒場」があった。
店内に入ると、朝早くまだ人は少ないが、どことなく賑やかな雰囲気に包まれていた。
「新しい旅の人?ようこそ “エルネア王国” へ!」
キョロキョロと店内を見渡していたら、張り紙と同じセリフで明るく声をかけられた。
黒髪で褐色肌の美人な女性が働いていた。
「 “ウィアラの酒場” の店主のウィアラよ。よろしく!」
「私はリョウです。波止場にある張り紙を見て来ました」
「泊まって行くのなら、2階に旅人のための客室もあるけど、どうする?」
「ぜひ、お願いします!」
「じゃあ、リョウは客室7を使って、部屋の扉に番号が振ってあるから……これが鍵ね」
そう言って手渡された鍵を持って2階に登って部屋に入るとベッドと机が1組ずつあった。
今日から少しの間、ココが私の拠点か。
そんなワクワクした気持ちのまま、ちょっとした荷物を置いてすぐにウィアラさんの元へと向かった。
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作者名:涼“りょう” | 作成日時:2023年4月13日 14時