限界の先にー御幸サイドー ページ24
「「いけｯーーー‼!」」
「「気持ちだぞ!!!」」
最終回に回ってきたチャンス
2アウトから繋いだチャンス
「松瀬頼んだぞー!」
純「いったれー!!!」
倉持「お前が決めろ!!!」
観客席の声援も熱が入る
倉持も純さんまで声を出していた
相手チームのタイムの間
監督に声をかけられ、送り出されたA
ここで欲しいのは小技ではなく、内野の間を抜くヒット
さっきの打席で見せたファールボールでのスイング
ボロボロの体でどこまで出来るか
審判「プレイ!」
試合再開し、第一球
ｶﾝ!!!
審判「ファール!」
A「ｯｸ...!」
初球甘くはいったボールを振り切ったがバックネットに鋭く飛んだ
仕留めきれず悔しさを露にするA
キャッチャーも低めにってジェスチャーでピッチャーに伝える
倉持「なんか、あいつ焦ってねーか?」
御幸「こんな場面で回ってきたんだ｡焦りも緊張もあるだろーよ｡ここが駄目でも、タイブレークがある｡ランナーは前回打者のあいつだし、打順はクリーンナップ｡それに比べて相手チームは下位打線｡いくらでも勝機はある｡」
倉持「へー｡シビアな意見だな笑」
御幸「別に?冷静に見てるだけだよ」
厳しいボールはカット、ボールゾーンの見極め
相手にじわじわとプレッシャーをかけている
だけど甘く入るボールは振りきるが捕らえきれてない
肩で息しているのがこちらからでもよく分かる
限界越えて気力で立ち向かってる
バッテリーはずっとアウトコースを厳しく攻め続ける
カウントはフルカウント
次来るのは...
御幸「振り切れ!!!」
A「ョｲｼｮｯｯｯ!」
ｶｷｰｰｰーーーーーﾝｯ!!!!!!
「「...!」」
振り切ったボールはインコース
準「は...
はいった...入ったーーー!!!」
「「う"ぉぉおおおお!!!」」
振り切った打球はセンターバックネットに入った
倉持「サヨナラ満塁ホームラン...」
平然と１塁に向かって走るA
もっと喜んでいいのにって思ったけど
御幸「!!!」
A「...」
1塁を回って2塁へ向かったときに上へ大きく静かに突き上げた拳
御幸「ﾊﾊﾊ...!そうだよ、お前はそうでないとな!!!」
ここ結末を誰が予想していただろうか
御幸「やっぱすげーよ、おまえは」
限界の先に手にいてれたのは勝利と選抜への切符
その背中は大きくて逞しかった
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作者名：しゅんしゅん | 作成日時：2020年6月28日 10時
