遠い存在ー御幸サイドー ページ23
6月に入り甲子園をかけた予選を1ヶ月後に控え、季節は夏に向けて暑さは本格的なものになっていた
いつもより遅めの昼食
監督は食堂に入るなり、テレビをつけた
解説者「…今日は準決勝。今から始まる青道高校 対 日出高校…
ソフトボール部の片山監督のこと気にかけているんだろうけど
俺たちより早く全国をかけた戦いをしているソフトボール部の試合を見せて、全国大会へ向けた意識をつけておきたいんだろう…
Aは2番ショート
テレビでは軽快なフィールディングをみせるA
青道は後攻
倉持「この大会の間、ピッチャー以外の時は、ずっとショート守ってるよなー。今日投げんのかな？」
御幸「それは先発次第じゃね？まぁショートも様になってんじゃん」
倉持「変なプレーしたら説教だな！ヒャハ！」
同じショートとして倉持も意識しているのだろう
1回表 1番バッター
打球はセンター方向に…
タタタｯ…
審判「アウト！」
「ヒット性の打球をショートが止めました！」
「抜けたと思ったんですがね！素晴らしいプレー！
彼女まだ1年生なんですよね！？初回から1年生にこんなプレーされたら相手チームも嫌ですね」
1年ショート褒め称える解説者
そしてテレビでは、指で1を示して笑顔でピッチャーに声をかけるA
伊佐敷「なんだあれ！？明らかヒットだろ。なんだよ…あいつ…」
伊佐敷先輩も皆んなそのプレーに言葉を失う
カキーーーン！
3番のツーベースヒットで2アウトランナー2塁
4番のフォアボール
伊佐敷「おいおい、一気にピンチに。大丈夫かよ…」
御幸「あのフォアボールは攻めた結果。ここで最低内野ゴロなら近いところでアウトとれる。ピンチだけど、ある意味守りやすい」
倉持「なるほど」
それにしてもあの4番嫌なボールの見送り方するな…
打者は5番、その初球…
結城「エンドラン…！？」
カキーーーン！
相手チームが仕掛けたエンドラン
打球はレフト方向に
抜けた…みんながそう思った時
ーーーーバンｯｯｯ！！！
「ｯーーー！」
「またしてもショートが止めたーーーっ！恐るべき、青道高校1年松瀬Aｯ！！！
この回のピンチを1年生が止めました！！！」
興奮気味で解説するのは無理ない
倉持「今の何だよ…」
レフト方向のライナーをハイジャンプで止めたファインプレー
あれを止めるのかよ…鳥肌が治らねぇ…
背番号24
あいつの背中がとてつもなく大きく
遠い存在に感じてしまった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：しゅんしゅん | 作成日時：2020年6月18日 19時
