そういう趣味ですか？

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YG「じゃあ、俺はこれで…」

って、立ち上がるけど


「待って！」

このまま帰すわけにはいかない


YG「何？」

見下すように私を上から見て


「こんな…突然現れて
なんで私の名前まで…わけわかんない…
なんなの？ねぇ、どういうこと？！」


YG「その書類コピーだからやるよ
あとは、そっちで話し合ってよ
それでも分かんないなら会いにくれば？」


って、不敵な笑みを浮かべて帰っていく
後ろ姿を眺めるだけで私は何も出来なくて


呆然と立ち尽くす私に気づいたお父さんが


マドンナ「どうしたの？」

って、優しく声をかけてくれた



「お父さん…これ…」

震える手でクリアファイルを見せると



マドンナ「な、なんじゃこりゃぁあ〜！」


今まで聞いたことのない
野太い声とともにソファーに倒れこんだ


「お、お父さんっ！！」

リンダ「マダム？どうしたの？！
やだ！リンダ困っちゃうーーっ！！」

シンディ「とりあえず、お店はもう閉めましょう」


って、残ってたお客様にはすぐに
帰ってもらって早めの店じまいをした。



「お父さん、どうしよう…
なんでこんな事に…？！」


マドンナ「うーん、うーーん…」


青天の霹靂だったのか
お父さんはソファーの上でうなされてて



リンダ「まさか、噂が本当だったなんて…」


「噂ってなに？」


シンディ「ずっと不動産屋からも買取の話は来てたのよ…でも、マダムがどんな好条件でも断固として拒否してたんだけど…」


「なに、それ…
じゃあなんであの男がこの店を買い取れるの？こっちが売ってないのに…」


マドンナ「誰かが店の権利書を持ち出したとしか考えられないわ…」


「え？誰が？」


マドンナ「家でしっかり保管してたはずなのよ、だから私とAちゃん以外…」


って、お父さんの言葉に
一斉に私に視線が向けられて…


「待って！私じゃない！
そんな権利書なんて見たことないから」


リンダ「じゃあ他に誰がいるっていうの？」



って、みんなの視線が痛くて…



「わかった！ちゃんと私が調べるから」

シンディ「どうやって？」

「聞くしかないでしょ…買った人に
私、行ってくる」



さっき置いて行った名刺を手にとって
そのまま店を出ると、ビルの外には…



JK「あっ、Aさん！
もう店終わったの？」


「ごめん、今話してる暇ないの」


私を待っていたジョングクくんの
横を通り過ぎてすぐ目の前に停まってた
タクシーに乗って“CLUB LY”に向かった…

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