そういう趣味ですか？

49＊ ページ49

タクシーで飛ばせば、すぐに着いた

“CLUB LY”



ふぅ〜〜っ…

深呼吸をひとつして、重い扉に手を掛けた









？「いらっしゃいま…せ…」


威勢のいい声が途中でどもり始めた



JM「え？…あれ？Aさん？！」

「…パクさん」

JM「え？どうしたの？
なんでクレオパトラ…？
あっ…僕に会いに来てくれたの？」


って、可愛い笑顔を見せてくれるけど


「違うの、この店のオーナーに会いに来たの」

JM「え？オーナー？
ユンギヒョンとも知り合いなの？」


ユンギ？

あぁ、あのスガってのが
ユンギってヤツなのか…


もう、源氏名とかめんどくせぇな！←暴言



YG「なんだ…思ったより早い再会だな」


って、裏のカーテンから気怠そうに
オーナーが現れて


「ちょっと！なんでこっちが手離してない
権利をアンタが持ってるのよ！」

YG「あぁ、その話？じゃあ俺じゃなくてさ
アイツに聞いたらいいんじゃない？」

「は？」

YG「ジミナ、Ｖ呼んでこい」

JM「え…」

YG「ほら、早く！」

JM「はい…」


何？Ｖって、確かここのNo. 1だよね？


「ちょっと、別にNo. 1とかに用はないんだけど」

YG「まぁ、ウチのNo. 1が
簡単に堕ちると思われても困るからな」


は？何言ってんの…？

言ってる意味がわからなくて
眉間にシワを寄せてると…



パクさんの後ろに歩いてきた人の顔を見て
自分の目を疑った…


「どう…して…？」


女装してないことや

初めて見る赤髪にビックリしたわけじゃない…



こんなところで会えるなんて
夢にも思ってなくて…



「テヒョンくん…？」


TH「Aさん…」




待って←

テヒョンくんがこの店のNo. 1？


って、あの“Ｖ”がテヒョンくんってこと…






待って←


店の権利書って…

家で保管してたんだよね…？


お父さんと私しか家の鍵は持ってないし

まさか、あの日…




嘘でしょ…



まさかテヒョンくんが…？





TH「Aさん、ごめん…」



嘘でしょ…



自然と目に涙が溜まっていく







バシッ！！！


テヒョンくんの頬を打った掌が痛い…



「裏切り者…っ」


唇を噛み締めて
そのまま店を飛び出した









JK「Aさん…？」


店を出ると

なぜかジョングクくんがそこに居て







溜まってた涙が溢れ出て





そのまま立ち尽くしてる私を





優しく包んでくれた…









そういう趣味ですか？＿＿＿＿

＊つづく

作者より←12/16追記→←48＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す