人生万事塞翁が虎─4 ページ6
パンを食べ終えたのを見て、話しかけてみた。
『なぁ、1つ聞いてもいいか?』
そう云うとかしこまったようすでなんと正座をしていた。
───石痛くないのかな…?
『なんで正座?!どうしたの君?』
?「え、だって僕君に迷惑かけちゃったし…」
迷惑?パンをあげたことか?
『気にしなくていい。足痛いだろうからやめなよそれ。あ、あと、私は風鳴A。Aでいいよ。』
なんか、自己紹介雑になったな…まぁいいか。
?「僕は中島敦。よろしくね、Aちゃん…Aさん?」
『ちゃんでいいよ。私も敦と呼ばせてもらうし。』
敦「うん、わかった。改めてよろしくね、Aちゃん!」
───久しぶりに名前を呼ばれたな…ここ3年ずっとお墓としか喋ってなかったからな
新鮮な気持ちを噛み締めながら頷いた
敦side
Aちゃんは優しい女の子だった。
確かに仮面をつけていて表情が読み取れなかったりするけど悪い人ではなさそうだ。
というか、ものすごくいい人だと思う。
初対面で財布を取ろうとした僕を怒ることもせずに、しかもパンをくれたのだから。
しかも、あのパンものすごく美味しかった。
『なぁ、敦。1つ聞いていいか?』
Aちゃんの声が真剣味を帯びる
なにか大切な話をするのだろうか。少しだけ身構えてしまう。
「なに?」
『ここ、どこだ?』
さっきの真剣な雰囲気から一変して、間の抜けたような声を出したAちゃん。
「ほぇ?」
思わず僕も素っ頓狂な声が出てしまったのは許してほしい
Aside
『ヨコハマ……?どこそれ。』
敦「だから、この街の名前だよ」
へぇ〜ヨコハマ……
──いやいやいや、知らないよ?!そんな街!!マジか、マジできちゃったのか!!
仮面をつけているので顔は見えないが今の私の顔はすごいことになってるだろう。
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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。 (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時