お墓参りしてたら知らない場所にいたのだが…… (ページ45)

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Murder on D street ─5 ページ45

全員の視線が体をつきさす
私は一呼吸おき、話始めた

『裏切り者や、スパイ。特にスパイは体のどこに情報を隠し持っているかわからない。死体になってでも握った情報を仲間に伝えようとする奴もいる。だから、すべてを消し去るには＿＿＿

　

＿＿＿大きなプレス機を用意して、その下に裏切り者をおく。次にゆっくりと重りを加えていき潰す。最後に路地裏などに捨てる。そして、これを全員の目の前で行う。裏切ったらこうなるぞ、という脅しです』

敦｢うっ……｣

全員が目を見開いている。乱歩さんも
まぁ当たり前だろう。こんなひどい報復なんて聞いたことがないだろう
でも、あいつはこれを見ながら酒を飲んでいた

太宰｢……Aちゃん……？｣

驚きを隠せていない様子の太宰さん
やはり、話さなかった方がよかったのかもしれない

『すみません、あまり関係のない話でしたね。あぁ、でも、これってマフィアの殺し方に似せたもので、実際は違うんですよね？太宰さん』

話を無理矢理戻すと太宰さんが驚いたように返事をする

太宰｢あ、あぁ。そのとおりさ。これは犯人の偽装工作だ｣

杉本｢ひどい……偽装のためだけに遺骸に２発も撃つなんて……｣

ん？２発？
遺体には３発打たれてるのに？
あー、なんかわかった気がする

江戸川｢ぶぅぅぅうう！！！！｣

乱歩さんの声が響いた

江戸川｢はい時間切れ～駄目だねぇきみ。名探偵の資格ないよー｣

はははと、笑いながらダムダムと乱歩さんは杉本さんの頭を叩く
それに見かねた箕浦さんが声をあげた

箕浦｢あのなぁ、貴様！！先刻から聞いていればやれ推理だの名探偵だ等と通俗創作の読みすぎだ！！事件の解明は即ち地道な調査、聞き込み、現検証だろうが！！｣

それを聞いた乱歩さんははぁ？と声をあげた

江戸川｢まだ判ってないの？名探偵は調査なんかしないの。僕の能力超推理は、一度経始すれば犯人が誰で何時どうやって殺したのか瞬時にわかるんだ。
のみならずどこに証拠があってどう押せば犯人が自白するのかも啓示の如く頭に浮かぶ｣

おぉ！すごい！

箕浦｢巫山戯るな！！貴様は神かなにかか！！そんな力があるなら俺たち刑事は皆免職じゃないか！｣

ははは、確かにその通りだわ

江戸川｢まさにその通り。漸く理解が追い付いたじゃないか｣

箕浦さんは乱歩さんを睨み付けている。今にも殴りかかりそうだ
しかし、その間に太宰さんが入った