人生万事塞翁が虎─3 ページ5
あれ?私なにもしてないよな
なぜに怒ってる?
怒鳴られたことがないわけではない。ただ、思い当たる非が全くないので思考が停止する
『……』
仕方がないので少年の話を聞いてみることにした。
『なんだ?……あ、いや違うか。……なんでしょうか?』
思わず雑な口調になってしまったため云い直したのだが
?「ッ!!」
少しばかり顔色が悪くなったようにも見える
しかし、どうすればいいのかわからないため声のかけようがない
?「あ…えっと……さささ、財布を出せ!!」
『はい?』
なんと吃驚、財布を求められてしまった
初対面の少年に財布を求められた。
きっとお金に困っているのだろう。少しならあげてもいいと思った。
が、生憎持っていない。
───だってねぇ、もとはといえばお墓参りをしていたわけだし……
『ごめん、持っていないんだ』
正直にそう告げると、少年ががっくりと肩を落とした
しかし、また向き直ると今度は
?「じゃ、じゃあ、金目のものをだs(((ぐぅぅぅうぅぅ」
だれかの腹の虫がないた
私ではない。朝御飯ならもう済ませてある
となると…
?「〜〜〜!!」
少年はやってしまったと言わんばかりの表情だ。
頬も赤くなっている
『プッ……クク……フフフ……』
思わず笑ってしまうとさらに少年の顔は赤くなる。
───なるほど。腹がすいた。しかし、食べ物がなくお金もないので財布がほしかった、というわけか。
『お腹、空いてるんだな?』
?「……」コク
『なるほど…ちょっと待ってくれ。なにかあった気がするから…』
そう少年に伝え、異次元空間を開く
これは師匠から教えてもらった技の1つだ。
ちなみに異次元空間に限度はない。どんなに大きなものをいれようとしても必ずはいる、らしい。
『たしか、昨日もらったパンがあったはず…あ、あった』
それを取り出し少年に渡すと、満面の笑顔で、ありがとう!!と、云った。
───あ、この少年、悪いこと絶対できないタイプだ。
隣で座りながら笑顔でパンを頬張る少年を見てそっとため息をついた
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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。 (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時