運命論者の悲しみ─2 ページ38
結局、女子力などは諦めた
群青色の外套
白のブラウス
黒のスキニーパンツ
という店のマネキンの服装をそのまま真似て、紺色のストールを首に巻いた
『結局、変わったところと云えば外套の色とストールだけなんだよな……』
今度、ナオミさんとかに服装について聞いてみよう
そう固く決意して店を出た
ちなみに、お金は普通に足りた
『そういえば……お腹すいたな……』
此方に来てから口にしたものと云えば水とお茶とあめ玉だけだ
適当に、パンとか買って帰ろう
『おぉ、このパンかなり美味しいな。また買いに行こう』
パンを齧りながら探偵社へと向かう
その途中、大きな爆発音が響いた
人だかりができているところに向かえば、血が飛び散ったりしてかなりひどい状態だった
他の人たちが噂しているのをこっそり聞くと、ポートマフィアの武闘派、その中でも凶暴な実働部隊、黒蜥蜴と呼ばれる奴等がやったらしい
『“特殊部隊並みの戦闘能力を持つ”ねぇ……』
どーせ、銃乱射してるだけだろ
特に興味ないなぁ、と呟きながら探偵社のビルへ入る
『お!敦!!目、覚めたのか!!大丈夫だったか?』
荷物をたくさんもって思い詰めた表情の敦を見つけた
あ、奥に国木田さんもいる
敦「あ、Aちゃん……ごめんね、迷惑かけちゃって。でも、もう心配要らないよ。これで探偵社は安全だから」
『え?どういう意味?』
探偵社が安全?いやいや、あれが安全になる日はまずないと思うけど……
敦はそのまま出ていってしまった
国木田「小娘!買い物が終わったのなら、この資料を運ぶのを手伝え!!」
敦の言葉の意味を考えていると国木田さんに資料を持たされた
『ちょ、拒否権は!?』
国木田「そんなものあると思うか!!」
『思う!!』
国木田「ない!運べ!」
『せっかくお土産買ってきたのに……』ボソ
資料を運びながらぼやくと国木田さんに怒鳴られた
国木田「とやかく言わずに運べ!」
探偵社に戻り、お土産を異次元空間から出そうとすると、乱歩さんがやって来た
江戸川「君、ジャムパン買ってきたね?早く頂戴!!」
『凄い!!当たりです!!このジャムパン美味しいですよ!!……けど、乱歩さんっていつも駄菓子食べてません?』
江戸川「いーの!!僕食べてみたかったんだもん!!」
もんって……成人……してるんですよね?
思わず苦笑いを浮かべてしまった
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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。 (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時