運命論者の悲しみ ページ37
『あのー、国木田さーん、お金かしてくれませんかねェ』
いまだ目覚めない敦の近くに座っている国木田さんに声をかける
国木田「冒頭から何を云っている!!なぜ、俺がお前に金を貸さねばならない!俺の理想には後輩に金を貸すなんて書いていない!」
『わー、メタ発言ってやつですね。初めて見ました』
国木田「うるさい!」
『まぁまぁ、そんな怒らないでくださいよ。ちゃんと訳はあるんですってば。あのですね?私、お金持ってないんですよ。で、新しい服もない。敦は新しい服をもらっていたのに私はなーんにも貰ってないんですよねェ』
にまにまと笑いながら話す
正直云って、そろそろヤバイのだ。流石に、新しい服がほしい
Tシャツ1枚でいいからほしい
国木田「うっ……それは、お前が山から降りてきたと云っていたからそれなりの準備をして来たのかと思ったからで……」
『でも、無いんですよ。というわけで、お金かしてください!!仕事なら終わらせましたので!!』
手を差し出しながら頭を下げると手に紙の感触が
『え』
国木田「はぁ……仕方ない。今更だが、入社祝いってことで服を買ってこい。決して、探偵社の名を汚すような服装はするなよ!!」
『ありがとうございます!!じゃ、早速いってきます!!』
只の堅物眼鏡だと思ってたのに案外良いところあんじゃん、国木田さん
探偵社を出て、街を歩く
よく発展した街だなぁ、と感心する
『裏路地とかも多いみたいだよな…あれか、マフィアが使ったりするのか』
街を観察しながら服屋へ向かう
___In 服屋
『どうしよ…私、服のセンスが全くないんだよね……』
ここに来て、大失態をおかしてしまった
すっかり忘れていたのだ
私は服のセンスというものが欠片もないということを
『黒尽くしは犯罪者に間違えられそうだし……白尽くしだとおめでたい奴になっちゃうし……』
──────────
師匠“困ったらお前の好きな色で組み合わせてみろ”
──────────
『そ、そうだ、好きな色で組み合わせるんだっけ』
師匠は抜群のセンスを持っていたわけではないがいつもおしゃれだった
『私の好きな色は……黒、紫、紺、青』
あ……女の子って、普通赤とかピンクとかが好きなんだっけ?
『ハァ……』
全くもって正反対の色だったため己の女子力の無さに肩を落とした
運命論者の悲しみ─2→←ヨコハマギャングスタアパラダヰス─閑話
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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。 (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時