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ヨコハマギャングスタアパラダヰス─9 ページ34

Aside


『ハァ……疲れた……初仕事がこれとか聞いてないだけど……もはや、物騒探偵社に改名した方がいいだろ…………』


物陰に隠れながらそうぼやく
芥川に吹っ飛ばされた時、なんとか受け身をとって敦には悪いが休憩をとらせてもらった
まぁ、敦も足を食われたりしていたが異能力によって再生したりして頑張っていたのでいいだろう


太宰「はーい、そこまでー」


太宰さんの間延びした声が響く
それと、同時に芥川の異能と敦の異能が解除される

芥川「なっ……」


敦は力尽きたようにドサリと倒れる
樋口さんは漸く立ち上がり、驚きの声をあげた


───そりゃそうか、自分に心中を誘ってきたやつが目の前にいるんだもんな……


どうやら、太宰さんは樋口さんに盗聴機を仕掛けて今までの流れをずっと聞いていたらしい


太宰「ほらほら、起きなさい敦君。3人もおぶって帰るの嫌だよ私」


ペチペチと、敦の頬を叩き起こす太宰さん


樋口「ま、待ちなさい!!生きて帰すわけには……!!」


そういって銃を構える樋口さん。弾詰まりをおこしてんの忘れてんのかな


芥川「クク…ククク……やめろ樋口、お前では勝てぬ」


『樋口さん、弾詰まりを起こしている銃でどうやって撃つんだい?』


そういいながら、物陰から出ていく


おー、芥川君、驚いてるねぇ、樋口さんもいい反応してくれてる


芥川「なっ……、貴様は僕が始末した筈!!」


『ま、たしかにあれは少しばかりやばかったけども…残念だが、あれくらいじゃ死なないんだよ、私』


肩をすくめながら云えば今すぐにでもあの黒いのを出しそうな芥川君
しかし、諦めたのか太宰さんに振り向く


芥川「太宰さん、今回は退きましょう。しかし、人虎の身は必ず僕らポートマフィアがいただく」


太宰「なんで?」


芥川「簡単なこと、その人虎には闇市で70億の懸賞金が懸かっている」


太宰「へぇ、随分と景気のいい話だね」


芥川「探偵社にはいずれまた伺います。その時素直に70億を渡すなら善し、渡さぬなら……」


太宰「戦争かい?探偵社と?やってみたまえよ、やれるものなら」


不気味に微笑む太宰さん。殺気も感じ取れる
樋口さんが反論する
風下の団体企業は数十を数えこの街の政治、経済に悉く根を張る。だから、自分達に逆らって生き残ったものなどいないのだと

太宰さんはそんなこと知っていると答えた


───やっぱり、私の予想はあってたのかな?


そうだと良いな、と少し思った

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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。  (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時

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