ヨコハマギャングスタアパラダヰス─5 ページ30
Aside
『“この街で生き残るコツ”ですか?』
敦の元へ戻ると国木田さんがアドバイスをしてやると云い、1枚の写真を見せてくれた
そこには黒い外套……といっても私が着ているのとは違うデザインのモノに身を包んだ青年が写っていた
目を見ただけでわかる
この人は昔の私と同類だと
───あぁ、今日は厄日なのか?思い出したくもないことを思い出す機会が多すぎる
敦「この人は?」
太宰「マフィアだよ」
『ッ!!いつの間に!?』
いきなりあらわれた太宰さんに肩をはねさせる
太宰「尤も、他に呼び名がないからそう呼んでいるだけなんだけどね」
マフィアが存在するのか、この世界は
ほんとに物騒な世界だ
国木田「港を縄張りにする兇悪なポートマフィアの狗だ。名は芥川。マフィア自体が黒社会の暗部のさらに影のような危険な連中だがその男は探偵社でも手に負えん」
敦「何故です?」
国木田「そいつが能力者だからだ。殺戮に特化した頗る残忍な能力で軍警でも手に負えん」
国木田「俺でも奴と戦うのは御免だ」
国木田さんにそこまで言わせる写真の青年に少しだけ興味が湧いた
現場までの道のりで敦に仕事内容について聞く
見張ったりするだけの簡単な仕事のようで、少しだけ安心した
───よかった〜、初っぱなから命の危険にさらされなくて……
谷崎「はは、それは脅されましたね〜」
敦「笑い事じゃないですよ…ほんとにとんでもないところに入っちゃったな…」
『敦、諦めも肝心だぞ』
敦「そ、そんな〜Aちゃん…」
谷崎「まぁまぁ、僕でも続けられる仕事ですから…」
敦「でも、谷崎さんも異能力者なんですよね?僕みたいな役に立たない異能力とは違う」
そういって項垂れる敦を軽く小突く
『敦、私は異能を持っていないんだぞ?なんだ?嫌味のつもりか?』
まぁ師匠から教わった能力みたいな魔法が3つあるが…
異次元空間、様々なものの能力を向上させる“ブースト”、そして、もうひとつは……手から「炎」「雷」「氷」を放ち、操れる“全種創造”
これぞ魔法と呼べるもので、強そうだが、すべて習得する前に師匠は死んでしまったし、最近は使っていなかったので「炎」しか出せない気がする
敦「いてっそ、そんなつもりじゃないから!」
すごい慌てっぷりだな…ふむ…楽しいな、敦をからかうの
彼の純粋さが羨ましく思った
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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。 (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時