ヨコハマギャングスタアパラダヰス─3 ページ28
Aside
敦「そういえば、Aちゃんは今まで何を?」
『え、私?』
突然話をふられた
私、先輩じゃないんだが?
でも、みんな興味深そうに見ている
『…何してたと思う?』
敦「え?」
『だってこれ、クイズでしょ?』
敦「そっか。んじゃあ、学生とか?」
『ちがーう。そもそも学校いってないもん』
そう答えると、また驚いたような顔をした
国木田「お前、学校にいってないのか?年はいくつだ」
太宰「わー、国木田君、女性に年齢聞いちゃダメなんだよー?」
国木田「そ、そうだったな。すまん、小娘」
『いえ、お気になさらず。年は16ですよ』
敦「え?」
谷崎「ほんと?」
ナオミ「本当ですの?」
『うん。ほんとに16』
敦「僕の方が年上なの!?」
『ま、女子にしては?身長高いし?別に気にしてないよ』
ナオミ「でも、ほんとに16歳とは思えませんわ。なんと云うか…大人びて見えますもの」
太宰「そうそう。もし、初めて会ったときに仮面をつけていなかったら、私は心中してくれないかと誘っていたところだったよ」
───よかった…仮面つけてて
『アハハ……』
太宰「そういえば、Aちゃんはもとは山で暮らしてたんだっけ」
『はい。山でのんびりと』
へぇ、そうなんだ。で、終わってくれることを願いながら答えた
しかし、
谷崎「へぇ…なんていう山なの?」
現実はそううまくはいかなかった
どう答えるべきか、迷っていたが、山の名前くらいなら教えても平気だろうと思い教えることにした
『……多分皆さん知らないと思うので知る必要はないと思いますけど……湧別山というところです』
谷崎「ふぅーん……知らないなぁ……」
太宰「私も聞いたことがないよ。国木田君、聞いたことある?」
国木田「いや、無いな」
当たり前だ。知っている人がいたら、その人は私と同じ世界からやって来た人ということになるんだから
もし、居たとしたら、私はここにいることはできない
すると、突然谷崎さんの携帯電話が鳴った
どうやら依頼がきたらしく依頼人はすでに探偵社の方にいるらしい
───漸くこの時間から解放される……
バレないように足りない頭で必死に考えるのはかなり鬼畜で、頭が疲れる
敦と談笑しながら探偵者へと戻った
太宰「湧別山……ね……」
そう厳しい表情で呟いていた太宰さんに笑顔を向けながら
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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。 (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時