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或る爆弾─2 ページ22

太宰「おはよう、Aちゃん」

 
ドラム缶に腰掛け考え事をしていたら耳元でそう囁かれた
反射的に振り向いてしまう


『気配消して近づいてくるのやめてくだ……どうしました?豆鉄砲くらった鳩みたいな顔してますけど』


太宰「やっと…」


『やっと?』


太宰「やっと、私に素顔を見せてくれたね!!Aちゃん!!予想よりも遥かに可愛いじゃないか!!」


『は?…………あーーー!!!』


しまった、太宰さんが起きるまえに戻ろうと思ってたから、今は仮面をしてない


太宰「ねぇねぇどうしてそんな綺麗でかわいい顔を隠すんだい?たしかに、仮面をつけているAちゃんもミステリアスな雰囲気でいいけど、私はこっちの方が好きだな〜」


『太宰さんに云われる筋合いはありません』


そういって、顔を隠すように踞った
太宰さんの声がワントーン低くなる


太宰「……でも、いつまでも隠すわけにもいかないよ?君にどんな問題があるのかわからないけれど、いつかはその問題に立ち向かわなければならない」


『……わかってます』


この時の太宰さんの心情が(これでうまくいけばAちゃんの可愛いお顔をずっと望めるかも)なんてことになってたことを私は知らない


考えてみれば、いつも仮面をつけなくたっていいと思う。自分で云っておいてあれだけど
仮面を異次元空間にしまっておいていつでも取り出せるようにすればいいのでは?


『仮面とって生活してみます』


太宰「え」


『どうしました?』


太宰「いや、なんでもないよ(やった、うまくいった!!)」


さらっと仮面をとってしまったので大丈夫なのか?と、思う人もいるだろう。
一応平気なのだ。ただ、私が怖がっているだけなのだから


太宰さんは新しいジサツ方法を試すと云って私が座っていたドラム缶の中にはいってしまった
私が読んだ本に載っていた限りでは拷問方法だっ気がするのだが


太宰「どうしよう、Aちゃんいっこうにタヒねそうにないよ!!ただ、苦しいだけだ!!お願いだ、どうか助けてくれたまえ!!」


『お断りします』ニコ


太宰「そ、そんな…そうだ、探偵社の誰かに助けてもらおう」


そういって電話をかける太宰さん、だが見事に断られたらしい


太宰「こうなったら仕方ない、敦君を呼ぼう。彼なら何とかしてくれそうだ」


『わー敦巻き込むとか…敦かわいそう…』


既に太宰さんは敦に電話を掛け呼んでいた

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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。  (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時

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