或る爆弾 ページ21
Aside
『ん………朝か……』
眩しい朝日で目が覚める
ゆっくりと上体を起こし隣を見ると眠っている包帯男、もとい太宰さんがいる
つまり、ここは太宰さんの家ということである
なぜ私が太宰さんの家で寝ていたのかというと…
───
──
Noside
国木田「はぁ…兎に角このままにはしておけんし社員寮に連れて帰るぞ」
太宰「もちろん、Aちゃんもだよ?」
『はいはい』
もうどうとにでもなれとぶっきらぼうに答えるA
太宰「あ、ちなみに彼女は私と同じ部屋だからね?」
『あーそーですか……っては!?なんであなたのところで寝泊まりしないとダメなんですか!?』
太宰の爆弾発言に驚くA
太宰「だって…敦君と君年近いでしょ?年頃の男女が同じ屋根の下で寝泊まりするなんて危険じゃないか?その分、私は成人だ。安心したまえ」
国木田がなにやら云っているが全く気にしない太宰
『……なるほど。ただ単に私の素顔が見たいだけかと思ったら、ちゃんとした理由があったんですね』
案外乗り気なAに太宰は心のなかでガッツポーズをする
太宰はなんとしてでも彼女の素顔を見たいのである
艶やかな濃紺の髪、女性にしては高い身長、凜とした声と口調。一体どんな素顔なのか想像もつかない
そして、敦に素顔を見せたとき敦の顔が驚いたような感じだった
それにより、見てみたいという気持ちはさらに高まったのである
太宰───寝るときぐらい取るはず!その時に見てみよう…
『わかりました。よろしくお願いします』
Aは、太宰の思惑など露知らず承諾してしまったのであった
───
──
というわけなのだ。お陰で昨日は太宰さんに何度も「外さないのかい?」と聞かれた
たしかに寝るときは外したが外すと同時に布団を被ったため太宰さんに見られることはなかった。
そもそもどうして私が人と会うときに仮面をつけるようにしているのかというと、これは私の過去が関係してくる。
まぁ、簡単に言えば、太宰さんや敦の身を思ってのことであるのだ
『少し外の様子を見てみようかな』
太宰さんが起きたとき心配しないように置き手紙をおいて外に出る
───そういや服昨日のまんまだったな……風呂には入ったけど…新しい服ここで買わないとな…ってことは?お金が必要になるんだよな…
どうしようかな…探偵社で本当に働こうかなぁ…
仮面をつけることを忘れ私はその事ばかり気にしていた
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6/2状態→上体訂正
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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。 (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時