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人生万事塞翁が虎─15 ページ17

敦「Aちゃん…?」


さっきと違う雰囲気を放つAちゃんになにも言えなくなっていると、スッと無表情になっていた


『……とにかく、そう簡単にタヒのうとするなってことだ』


仮面をつけながらそう話すAちゃんからは、先程の雰囲気はなく、初めてあったときに感じたあの不気味な雰囲気を感じられた


『私は君に生きていてほしい。出会ってから半日しか経ってないけど少なくとも私はそう思った』


そう云って、Aちゃんは太宰さんの方へと歩いていった


「Aちゃん……?」


太宰「?」


『でも、その前に敦。君は君自信のことを理解する必要がある』


「え?」


太宰「おや、気づいてたのかい?というか……どうして敦君にだけ素顔を見せたんだい!?」


『五月蝿いです、ただ、ちゃんと目を見て話をしたかっただけですから』


太宰さんとAちゃんはなにかに気づいたのか顔を見合わせている(ように見える)


太宰「ふふふ、まぁいい。……却説、そろそろかな」

太宰さんは窓を通して空を見る

雲から月が出てきた

倉庫の中が明るくなる

僕も太宰さんに釣られるようにして空を見上げた

刹那、



ガタン!!



と大きな音が鳴った


虎が出たのかと思い思わずビクッと肩が跳ねる


「い、今そこで物音が…」


太宰「そうだね」


「きっとやつですよ太宰さん!!」


『落ち着け、敦。ここに虎がいたら私が気づくから』


太宰「だそうだよ、敦君。安心したまえ、風でなにか落ちたんだろう」


慌てている僕とは対照的に酷く冷静な太宰さんと、Aちゃん


「ひ、人食い虎だ!!僕を食いに来たんだ!!」


太宰「座りたまえよ、敦君。虎はあんな所からこない」


「どうしてわかるんです!!!!」


太宰さんはパタンと本を閉じて僕の方を見る


太宰「そもそも変なのだよ敦君」


太宰さんの声がワントーン低くなる


一体なにが変だというのだろうか



─────

すみません、きりがいいのでここで次にいかせてもらいます!!

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素敵帽子くん - 続編へ! 話すなら#2でェ!! (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» ありがとうございます! いま、急展開です。  (2020年7月7日 8時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
無継(プロフ) - 素敵帽子くんさん» はい。設定が細かくてここまで設定を細かくできて凄いなぁ。って思いながら読んでました (2020年7月5日 19時) (レス) id: fbd5b2b374 (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» いや、読んでくださいました?? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)
素敵帽子くん - 無継さん» 私の 俺は君に惚れた。 読みました? (2020年7月5日 19時) (レス) id: a7283ddb7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無継 | 作成日時:2020年4月28日 19時

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