初めて恋をした日に読む話 3

episode 5-14 ページ23

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山下先生にそう言われてついてきたのは焼き鳥屋さんだった。

カウンターに座って食べながら話しているとお姉ちゃんのスマホがなった。

順子「あー…お母さんからだ。
ちょっと私出てくるね。」

『あ、うん、ごめんね…。』

お姉ちゃんに申し訳なくなりあやまると、お姉ちゃんは笑顔で首を横に振って外へ出て行ってしまった。

山下「しかしなんだあ、春見の転落人生っぷりはあ！あの学年トップの高嶺の花が30過ぎて未婚実家暮らし…。」

山下先生は少し酔っているのか、私の方に腕を乗せて、お姉ちゃんの話をし始めた。

『先生だって元ヤンだったんじゃないんですか？』

山下「そっから高卒認定と教員免許とった頑張り屋さんだぞ？」

酔っている山下先生のことを可愛い、なんて思ってしまっている自分がいる。

『偉いですね〜』

山下先生にそう言うと山下先生はふふんと得意げに笑った。

山下「あ、そう言えば春見は何を教えてんだ？」

『確か現代文。
ただ、私と匡平くんには補習で全て教えてくれてます。』

山下「現代文かあ…俺いちばん苦手だわ」

『なんでですか？』

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