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5、慣習セミナー1週間前 ページ6

「では皆さん。
わかっているかとは思いますが、一週間後には我が校の伝統行事『慣習セミナー』があります。
必要なものは全て栞に書いてありますので、必要なものは早めに準備しておいてください」


慣習セミナー!!!


2年生になった直後に行われるイベントで、『洗礼の儀』と呼ばれている。


名前の通り大学受験のための習慣、つまり勉強を定着させるがために新潟に泊まりがけで行く合宿だ。


合宿といえば聞こえはいいが、目的はあくまで勉強。


初日は移動でクタクタ。
2日目は朝から晩まで学力調査テスト。
3日目はそれの解き直しと成績上位者の表彰。
そして最後に少しだけお土産を見て帰るというスーパーハードな行事だ。


『洗礼の儀』とも呼ばれる合宿だが、利点と言えるたったひとつのこと。


それは苦を一緒に乗り越えたからこそ築くことのできる友情だ!


友情…嗚呼なんていい響きなんだ。
涙出てくるわ。友と築く情。最高かよ…


何故あたしがこんなにも熱くなっているか君にわかるかい?


それは…








「お前達のせいで全くもって友達ができねぇからだよぉおおお!」


紅奈は茶碗を持ちながら悔し涙を滲ませて叫んだ。


「…どったの?」


おそ松がアジの煮付けを口に入れながら不思議そうに見つめる。


「やめときなっておそ松兄さん、紅奈友達いないの気にしてんだから」


「おおおおい!別に気にしてないしっ
てかトド松が盗聴器とか監視カメラ付けるのが元凶だかんな」


「だって紅奈僕が見てないとすぐ不摂生したり部屋汚すでしょ?
僕が管理してあげてんだから感謝してもらいたいぐらいなんだけど?」


「がぁあああむかつくぅううう!」


腕をわなわなと震わしながら髪を振り乱す。彼女の声帯が心配だ。





説明しよう!


彼らは紅奈が大好きだ。
大好きというより愛してしまっているのだ。


それのせいもあるかもしれないが、一松とトド松を除く4人は本当に嫉妬深い。


男子と喋ろうものならとてつもない殺気を放ち、話しているところを見られたのならばあの手この手で邪魔をする。


紅奈が恋愛をするのを全力で阻止しているのだ。


そのせいで彼氏いない歴史=年齢になってしまうのはまだ許そう。


だがそれを見た女の子達は
『紅奈ちゃんの周りの人たちが怖い』
と言って彼女に話しかけようとする人がいなくなってしまうのだ。


トド松は紅奈の管理が日課なまた違うタイプの変態だ。


そして一松はただのドMである。

6、アジの煮付け→←4、登校



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設定タグ:おそ松さん , ヤンデレ , 高校   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:枢灵 | 作成日時:2017年11月19日 18時

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