第肆の怪異 目を背ける事を罪だと問うか？ ページ6
放課後
私は輝を探していた
蒼井君に泣き付かれたのだ
数分前
「大江先輩、後生ですから源会長に態度改善をするように言って下さい。あの人最近輪をかけて僕をこきつかうんです。これは立派なパワハラですよパワハラ。」
『あ、蒼井君…。』
蒼井君は私にしがみつきながら捲し立てる
「茜君…？」
「ハッ！あ、あおちゃん！？ち、違うんだ！これは…！」
「茜君、先輩に何してるの？こんな人気のないところで。…まさか、」
「誤解だよあおちゃん！」
「病弱な先輩に無理矢理…、茜君のケダモノ！もう知らない！」
「待ってよあおちゃん！あおちゃーん！」
蒼井君は赤根さんを追いかけて去った
『とにかく、輝を探して蒼井君に少し優しくするように言った方が良さそうかな？』
私は輝の教室に行った
「源なら女子に呼ばれたっスよ。」
『女子に？』
「多分告白だと思いますけど。あいつモテますからね。」
『そう、ですか…。』
「あ、でもでも断ると思いますよ！だって先輩がいますからね！」
『？どういう事ですか？』
「え、だって大江先輩と源って付き合ってるんスよね？」
『違いますよ？』
「え…でも、」
「何してるのかな？」
「み、源！」
『輝、お帰りなさい。』
「うん、ただいまA。」
『貴方、告白されたのでしょう？そういえば輝は彼女とかいないのかしら？』
その言葉を発した時
ピシリと空気が凍てついた
「あー…、いや、その、ね？大江先輩、」
『？』
「A。」
『て、輝？なんだか顔が怖いですよ？』
「あはは、いやだなぁA。僕は元々こういう顔だよ。」
『目が、目が笑ってないです…！』
「うん。僕の恋愛事情はどうでも、どうでも良いんだけど。」
「(二回言った…)」
『(二回言いました…)』
それほどつつかれたくない案件だったのか
「もし、仮にね？僕が告白されて彼女が出来た時、君は、どう思うのかな？」
『輝…？』
輝は少し顔を強ばらせて言う
『…少し、寂しいですね。貴方は大切な…幼馴染みですから。』
私は少しの嘘を混ぜて言う
−ほぉら、嘘つきだ−
何処からかつかさの楽しそうな声が聞こえたような気がした
哀しそうに笑う君の顔のなんと痛々しい事か
私には貴方の問いに持ち合わせる答えがない
何故君が泣きそうなのか
どうして貴方は真っ直ぐ私を見るの
知らない君(貴方)は見たくない
あとがき
君、と言ってるのは輝
貴方、と言ってるのは夢主
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めだかの箱庭 - とても面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年5月26日 22時) (
レス) id: 22e06c1135 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - ルルさん» わあい！初コメだ！ありがとうございます！ (2020年3月19日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白いです！更新頑張ってください！！ (2020年3月18日 19時) (レス) id: 8704b5e388 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2020年3月17日 12時
