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入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep3 said Heroine ページ31

「着きましたよ。」
『…ん?あれ、此処って。』
私は見覚えのある建物に首を傾げる

『入間さんの上司って無花果なんですか?』
「……おや、お知り合いでしたか。」
『はい。友達です。』
「友達、ですか。」
『?はい。』
入間さんの眼鏡が反射して表情は伺えない

でも、どこか無機質な、
哀れむような声音だった

「まあ、いいです。警視総監が貴方を呼んだんですよ。貴方の事、お探しだったみたいで。2月下旬から行方が分からないと荒れていました。」
『っえ!…言ってなかったっけ。あ、言ってなかったかも。』


あれ?でも、入間さんは私の名前は知ってても顔までは分からなかった筈

なんで私が珠久里Aだと分かったのかな

『あの、』
「はい。着きました。此処に警視総監がいます。」
『え?あ、本当だ。』

私は扉をノックした


「入れ。」

恐る恐る扉を開けた


『い、無花果…。』
「っ!A!」
無花果は椅子から立ち上がった

ツカツカと早歩きで来て
私を抱き締めた

「何処へ行ってたんだ!心配したんだぞ!」
『ご、ごめん。ちょっと慰安旅行に…。』
「慰安旅行…だと?」
あ、言い方間違えたかも

「お前…、いや、今は良い。…入間、もう下がれ。」
「はい。」


入間さんは退室した




「で?慰安旅行とはどういう事だ。」
『えと、それは…。』
本当の事を言ったら独歩や一二三君が殺される
だけど、答えを濁したまんまだと調べられるかも

まさにデッドオアデッドだ!


よしっ!ここは
『じ、実は失恋しちゃって…。ちょっと心に余裕がなかったの。報告しなくてごめんなさい。』
「何ぃ?失恋?」
ベキィとペンがへし折られる音がした

「その愚か者は何処のどいつだ。生きてる事を後悔させてやる…!」
『だ、大丈夫だよ無花果!私、もう気にしてないから!』
「本当か?」
『うん。だって今は入間さんと付き合ってるし。…あ。』


「…何?」
無花果は部屋を出ようとした
『あ、待って待って無花果!どこ行くのよ!』
「入間と話し合いに…。」
『それ、絶対に話し合いじゃない!待ってー!ダメだってばー!』
私は無花果に抱きつき阻止する
「ええい!止めるな!お前じゃなかったら振りほどけるのに…!」


その攻防は1時間近く続いた




あとがき
無花果姉さんはたとえ夢主が失恋しても付き合っても別れても相手を殺す理不尽なバーサーカーと化す

無花果姉さんがFGOの鯖だったら絶対バーサーカーだよねって話

入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep3 said Jyuto→←入間銃兎編 ダストボックスの住人Ep2 said Heroine



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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時

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