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観音坂独歩編 優しさの代償Ep7 said Heroine ページ15

窓から見える他のビルは電気が付いているので停電、というのは可笑しい

やはり此処だけ電気が付いていない

「て、停電…?ああ…、仕事が終わってようやく帰れると思った矢先停電とか…、でももう帰るのも面倒だし、寝よう…。」
『え、えぇ!?か、観音坂さん!?…あ、もう寝てる…。』
彼を起こすのも忍びなく思った私はスマホの明かりを頼りにドアまで来た

もしかしたらと思ってドアノブを回す
ガチャガチャと音を立ててロックされてる事を主張していた

まずい

真っ暗で密室で
観音坂さんは寝てしまった

とりあえず、一人でいるのは心細いので観音坂さんの隣にちょこんと座る

デスクに寄りかかって寝てる彼の顔はどこかあどけない

『くしゅっ』
暖房が切れた部屋は寒くなっていて
このままでは観音坂さんが風邪を引く

私は暗闇に少し慣れた目で棚にあった備え付けの毛布を見つけた

その毛布を彼にかける


そして私はスマホで警備室に電話した









『よし、これであと30分もすれば来てくれる。』
でも寒さと眠気がピークに来ていた私は思考が低下していた

暖を求めて観音坂さんに寄り添った
観音坂さんの胸元に頭を預け、トクントクンと規則正しい心臓の音に安心感を覚えた私はそのまま眠ってしまっていた


said Heroine end







said Doppo

暖かさと少しの重さに目を開ける

「!?!?え、珠久里さん…!?」
どうして此処に、と思ったが
珠久里さんの寝顔があまりにも無邪気であどけなかったから声をかけられなかった


「あれ?毛布…、いつの間に?」
珠久里さんがかけてくれたのか

しかし珠久里さんは寒そうに体を震わしていた
俺は自分にかけられた毛布を彼女にかけた


目が覚めた俺は
暗闇に慣れてきた目で彼女を観察する


小さな唇に目が止まる


まるで吸い寄せられるように顔を近づけた









しかしあと物の数センチという所で明かりが付いた
「!?」
『……?』
彼女もいきなり明るくなったからか気だるそうに起きた

扉の外から警備員の声が聞こえた






彼女がそれに対応している間
俺は自分の唇を手で覆い
放心していた




危なかった…
あのままだったら俺は









あとがき
長い!長いよ!どっぽっぽにどれだけの話数を費やしてんのー!
馴れ初めが、遠いです…
早く、早くひふみんルートに行かないと…

姉にシナリオのあれこれを話したら
「お前、なんでそんなシナリオがポンポン思い付くんだ…」
とドン引かれた
乙ゲー歴10年の賜物です

観音坂独歩編 優しさの代償Last Episode said Heroine→←観音坂独歩編 優しさの代償Ep6 said Heroine



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おこめ(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!ほわぁっ!?こんな駄作を面白いと評価していただいてありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2019年12月11日 7時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
犬田(プロフ) - タイトル見てすっ飛んできました。新鮮なお話でめっちゃ面白いです~!これからの展開が物凄く気になります。更新応援してます! (2019年12月10日 23時) (レス) id: 4889f7f66e (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 猫腹さん» コメントありがとうございます!凄く励みになります!頑張りまぁっす!! (2019年12月7日 20時) (レス) id: 59f0fac7fa (このIDを非表示/違反報告)
猫腹(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く好きです、頑張ってください (2019年12月7日 19時) (レス) id: 437f4e7ef6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2019年12月5日 23時

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